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メジャーリーグのロックアウトで大物外国人がNPB入りも。獲得を狙うかもしれない球団を支配下人数から推察する

メジャーリーグがロックアウトで開幕が延期か

野球

写真はイメージ

 プロ野球もキャンプイン。球春到来といったところだが、海の向こうではまだ春がやってきていない。そう、MLBのロックアウトである。報道によればまだ解決には時間が掛かりそうで、1995年に春まで続いたストライキが頭をよぎる。ケビン・ミッチェルやフリオ・フランコ、シェーン・マックなど、MLBの大物が日本でプレーしたのもこの時だ。  今回のロックアウトが長引くようであれば、1995年同様に大物メジャーリーガーが日本でプレーする可能性も十分に考えられる。しかしキャンプインした後の補強になるため、受け入れられる体制をとっていないとそれも叶わない。  支配下枠が70人と定められているNPBでは、大物メジャーリーガーを育成枠で獲るというのは現実的ではない。つまり支配下枠に余裕がなければ、いざ大物狙いといっても願いは叶わないというわけだ。

支配下枠に余力があるのは巨人と西武

 2月3日時点の各球団所属選手は以下のとおりだ。 ヤクルト   支配下67人/育成7人 阪神     支配下66人/育成8人 読売     支配下60人/育成41人 広島     支配下67人/育成9人 中日     支配下65人/育成11人 横浜     支配下66人/育成11人 オリックス  支配下65人/育成17人 ロッテ    支配下65人/育成11人 楽天     支配下68人/育成16人 ソフトバンク 支配下66人/育成38人 日本ハム   支配下67人/育成13人 西武     支配下63人/育成14人  こうしてみると、巨人が10、西武が7もの支配下枠での空きがあることがわかる。特にこの2球団は育成制度を利用する際に7月末までに支配下枠を65名以上にしなくてはいけないため、必ず補強ないしは育成からの昇格をせねばならない。  巨人に関しては育成選手が41人と大所帯ではあるが、支配下+育成の数でいえば101人、ソフトバンクの合計が104人なので、実は最多ではない。育成からの昇格が何人かは行われるだろうが、シーズン途中でのメジャーの大物を呼ぶための「余力」をもっているともいえよう。  前年最下位だった西武の空きは7枠。育成は14人のため、巨人と比べると育成から余程の突き上げがない限りは枠は余る。どこまでメジャーリーガーの補強を考えているか定かではないが、枠だけでみれば12球団で一番可能性があるとも言える。
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大物を呼ぶ楽天
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