2位のフィットは何が足りなかったのか?日本カー・オブ・ザ・イヤーを振り返る

第43回東京モーターショー一般公開日初日に、同会場で2013―2014日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)発表された。第34代COTYを受賞したのは、復活のサザンオールスターズをCMに起用したことでも話題になったゴルフ。34回目にして初めて、輸入車がCOTYに選ばれた。そんな今年のCOTYを振り返る――

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西村直人=文 Text by Nishimura Naoto

◆輸入車初の栄冠。“今年の1台”にフォルクスワーゲンゴルフが輝く!!

日本カー・オブ・ザ・イヤー  選考委員60名の投票で決まるCOTYは、選考委員が25点の持ち点を、一次選考でノミネートされた10台の中から一番と思う1台に10点、残り15点を4台に配点する方式だ。今回「ゴルフ」は史上最高の504点を獲得し(600点満点)、イヤーカーに輝いた。

 過去に、輸入車が次点となった例は数多くあるが、COTY受賞はこれが初。なぜ、これまで輸入車がCOTYを獲得していなかったのか疑問を抱く人もいるだろうが、選考方法が国産重視だったわけではない。

 輸入車がCOTYを受賞したことは、ようやく日本でも幅広いクルマ選びが当たり前になってきたことを、世界の自動車メーカーにアピールする、なによりの機会となった。

 当のゴルフは販売台数も好調で、今年6月の発売以来、半年足らずで1万3000台の受注を記録するなど躍進が続く。今回の受賞で、販売店ではセールス強化に当たるというから、一層の弾みがつくことだろう。

 ところで、今回は上位5台のうち3台を輸入車が占めた(一次選考10台のうち5台が輸入車)。国産車の魅力が半減したのかと心配になるが、実情は違うと私は見ている。

 4位のメルセデス・ベンツSクラスこそ、エントリー価格が1000万円超となるものの、ゴルフは249万円、3位のV40も269万円と、輸入車は高価といったイメージを覆す、諸費用込みで300万円以下となる常識的な価格帯で買える。加えて、“ぶつからないクルマ”機能の一つである「衝突被害軽減ブレーキ」や、車間距離を一定に保って追従走行ができる「ACC」など、現代のクルマ選びでは欠かせない安全&快適装備を標準装備としてきた。この貢献度は非常に大きい。国産車の場合、同様の価格帯でこうした安全&快適装備を求めようとすると、クルマ選びの選択肢が急激に狭くなってしまうのだ。

 では2位のフィットは何が足りなかったのか? 3代目となってもなお、使い勝手を向上させつつ、室内の広さを拡大させるなど進化の手は緩められていない。ベーシック/スポーツ/ハイブリッドと幅広いグレードバリエーションでユーザーのニーズを掴みにもいっている。さらに、世界で初めて、“ぶつからないクルマ”機能を市販化(’03年)したホンダの威信をかけ、そのほかの安全装備込みとしながら6万円台のオプションで用意したことも評価できる。

 しかし、選考委員の多くはフィットに10点を入れなかった。愚直なまでにキープコンセプトなクルマ造りは、ある意味“置きにいった”感が強く、最高得点を与えることに二の足を踏ませたのだろう。結果、新種のモビリティをも視野に入れた“MQB”と呼ばれる新しい開発手法を採用したフォルクスワーゲンのゴルフが推されたのだと思う。

 私もゴルフの高い実用性と快適な乗り心地、そして実際に走らせた際の良好な実用燃費数値(リッター16~17km/)は評価している。スポーツモデルのゴルフGTIでは、サーキットでも音を上げない強靭でしなやかな足回りと、新開発シャーシによる優れた緊急回避性能に、次世代の自動車に求められる性能とは何なのかを垣間見た。

 それでも、私はフィットに10点を入れた。バリエーションや安全性など、十分過ぎるお膳立てを評価したのではない。純粋にクルマとしてフィットを咀嚼した結果、今の日本に必要だと感じたからだ。

 乗用車として世界初のモーター内蔵DCTハイブリッドカーを、軽自動車並みの163万5000円で世に送り出したホンダの技術力、フィットを生み出すために新設された埼玉県・寄居製作所の存在、日本発のモノづくり文化の継承に注力する真摯な姿に感銘を受けた。

 ただ同時に、カタログ燃費世界一にこだわり過ぎたハイブリッドモデルの走りや装備には、疑問符がつく(世界一はアクアに奪還されたが)。

 だからこそ、あえて言いたい。“ホンダよ、もっと攻めよ!”と。

⇒【後編】に続く(http://nikkan-spa.jp/549700)

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