転職サラリーマンの経歴詐称 バレバレな4つの手口とは?
どこの企業にも、「なぜあいつがうちの会社に?」と、レベルを疑いたくなる人材はいるもの。そこで浮上するのが、今年に入って話題になっている経歴詐称問題。企業においても、経歴詐称をして入社してくる人材は数多くいる。
「中途採用の例ではありますが、面接の際に、自分の経歴をうまくクリエイトする人は多いですね。まぁ、詐称という意識などなく、誰もがやっていることかもしれませんが、上には上がいて、人材派遣会社も企業も見抜けないほどにウソを書き連ねて面接をクリアしてしまう人が多いんです」とは、人事戦略コンサルタントの松本利明氏。
「無駄にかしこく、ウソをついて会社を渡り歩いてきた人には手口があるんです」。その手口とはいったい? ここで、さまざまなケースを松本氏に聞いてみた。
「人事は、前職のことはだいたい調べますから、ここを詐称するとバレることが多いです。この前職調査とは、人事が採用候補者が職務記述書や面接で答えた通りの働きぶりや成果を出していたかを採用候補者の上司や同僚に電話インタビューや推薦文で確認することです。なので、手口としては、前職調査をされない経歴を詐称します」
松本氏は、4つのタイプを挙げてくれた。
①すでに消滅した会社の職歴を入れる
倒産や吸収合併などで今存在しない企業を入れ込むこと。倒産されると調べようがないため、ここでどれほどの成果を上げ、どれほど責任のある仕事内容だったのかを偽ることが多い。
②3社ほどある企業の実績を一つにまとめてしまう
よく転職回数が多い、在籍期間が短いなどは不利に働くことは多いが、そこで行う手口としては、一番有利そうな会社だけにまとめて在籍していたことにする。
③子会社だったのに本社にいたことにしてしまう
たとえば電通にいました!とは言うものの、よくよく調べると電通の下請け企業にいたことが発覚。子会社で部長をやっていたのに、本社で実績を上げたことにして、転職してくる人も多いようだ。
④大きなプロジェクトをサブでやったのに、リーダー格だったことにする
その会社の代表的なプロジェクトを自分の手柄だと持っていく人もいる。上司の手伝い程度なのに「これを企画したのは自分だ」と堂々と言ってしまったり、下請け企業でプロジェクトに入ったのに、発注元の会社にいて担当したことにしてしまう人も多い。
たとえば実例では、下記のようなケースがある。
「IT企業に44歳中途で入ってきた人は、『テレビ制作会社でディレクターをやっていた』『数多くのヒットアプリを出してきた』と華麗な経歴だと詐称して、いきなり次長の役職に。ところが部下になった私たちに指示をしないどころか、アプリ制作のノウハウもそんなに知らずに、私たちが教える羽目に。小さな会社だったので、そのダメっぷりが社長にバレて降格になりました」(28歳・IT)
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