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浅草寺の「雷門」が姿を隠して1か月…観光客からは「残念」「むしろ“レアな光景”」の声も

 岐阜県から母親と訪れた20代の女性は「初めての東京観光だっただけに、雷門が見られないのはショック。母親と一緒に写真を撮って思い出にしたかった」と残念そうに話す。一方で、友人と3人で浅草へ来た20代の男性からは「びっくりしました。全然知らなかったです。でもこれ、むしろ貴重なんじゃないですか」との声も。“レアな光景”をむしろポジティブにとらえているようだった。
雷門

梅雨の季節もあいまってどこか物憂げな浅草の街(6月23日撮影)

 当初は「遅ければ6月末までかかる見込み」とアナウンスされていたが、浅草寺の守山雄順執事長は「国内外から年間3000万人の観光客が訪れるため、ご迷惑をおかけしているが、万が一に備えて、安全を最優先に屋根全体を点検している。東京の顔として、再び門の前で記念写真を撮ってもらえる日を迎えたい。21日から足場を解体し始め、29日までにはシートをすべて取り払う予定」と話す。  浅草寺では毎年7月10日は、参拝すると千日分の参拝に相当するご利益が得られる「千日詣」として広く信仰されており、同日に開催される「ほおずき市」は年中行事のなかでも毎年多くの参拝者が訪れている。もうすぐ姿を見せる予定の「雷門」だが、今こそ貴重な観光スポットのひとつ(?)なのかもしれない。 <取材・文・撮影/北村篤裕>
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