山本圭壱の復活プランを勝手に考えてみた【コラムニスト木村和久】
―[木村和久の「オヤ充のススメ」]―
― 木村和久の「オヤ充のススメ」その128 ―
先週の「めちゃイケ」で、10年ぶりとなる山本圭壱の地上波復帰が実現した。途中もらい泣きすることもあり、番組としては、なかなかの成功だったと思う。山本にとっては、長い10年だったが、前途は多難だ。番組から垣間見えた、将来に対する漠然とした不安とともに、今後の道筋を考えてみたい。
めちゃイケでは、番組まるごと山本の復活特集で、宮崎までロケをして、レギュラー陣が山本と再会した。番組では山本は岡村や加藤に促されての謝罪となっており、これには山本と視聴者・出演者に温度差があったのは否めない。
山本は被害者に対してどう思っているのか? と聞かれて、数秒間があき、それから我に返って、土下座し謝罪した。あの間は何を表すのか? 本音で言えば、もう10年経っているんだよ。またその話を蒸し返すのかと、うんざりしていると思う。でも我々の山本圭壱時間は10年間、時が止まっているのだ。これは、しばらく謝り続けるしかないでしょう。
さて見事、地上波復活を果たしたが、山本は単に呼ばれるのを待っていた10年だったようだ。そこを光浦に指摘されて、言葉が出なかった。つまり、この勢いで「山本軍団」を再結成されてはかなわないのだ。それってヤクザ映画でよく見かける、出所祝いみたいじゃないですか。 「10年間、お勤めご苦労さんでした。それでは若頭に戻って頂きます」ってね。ロンブー淳も言ってるが、周囲が「世話を焼きすぎた」のである。では、今後どうしたらいいのか? プランを3つほど勝手に考えたので、参考にして下され。
①島田洋七作戦
島田洋七のカムバックはお笑い界の奇跡だ。「がばいばあちゃん」の本は、最初自費出版だった。そこから数百万部売り上げますかね。
山本も全く違うジャンルのネタで勝負して、こまめにトークショーや講演会で客を呼び、最近面白いからって、呼ばれるのが理想だ。じゃ何をしたらいいか。がばいばあちゃんをやれと言ったのは、ビートたけしである。山本の参謀は相方の加藤だ。彼はまっすぐな人間だ。とりあえず、ふたりでライブをやるというが、最終的には山本ひとりで這い上がって来て欲しい。誰も邪魔はしてない。後は、山本の才能だけだ。芸能人の自負があるなら、人に頼らず、自分の芸を磨いて欲しいと思う。
とはいえ、がばいばあちゃん級のネタはそんなにない。芸のないやつは脱ぐしかないというわけで、これだ。
②痩せてみせる
中途半端な太りかたが、10年間何もしてないことを証明している。マツコデラックス級に太ったら、それはそれで芸になる。でも、それは今更無理だから、痩せてもらうしかない。
毎日懺悔のつもりで5キロぐらいから走ってもらう。これで1年かけて痩せれば、それなりに別人となる。テレビって、しょせんパッケージだから、別人に見えれば映っていいのだ。みんな小太りの山本の雰囲気に拒絶反応をしているのだから。
痩せた山本は、24時間マラソンのオファーが来るかもしれない。果ては「しくじり先生」からか? 待てよ島田洋七師匠すら、最近「しくじり先生」に出演だから、ちょっと早いな。山本圭壱の出番は、めちゃイケでパロディコーナー「おいじり先生」を作ってもらうのが妥当かも。いやあ、過去の不祥事をネタにしてウケたら、天才だよね。横山やすし以来ですよ。3年後ぐらいに期待したい。
③愛すべきデブキャラ
山本圭壱殿、あなたは10年間の休業期間で蓄えていたものは、脂肪だけですか? これもまた、彼らしいキャラではないか。それを受け入れ、しばらく何らかの懺悔企画、ボランティア企画、反省企画をやってもらう。スタジオで芸人さんと一緒に出ると、若手は気を使って敬語で喋る。そこで先輩扱いされると、また軍団復活。この構図だけは辞めた方がいい。しばらくは、「電波少年」みたいな、体を張った過酷なロケをやって、視聴者の共感を得る戦法が得だと思うんだが。あとは本人のやる気の問題ですね。
■木村和久(きむらかずひさ)■
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
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