リオのコパカバーナで「人力車」が大人気! 東京五輪に向けて疾走する日本の若者たち
実際、コパカバーナを疾走する人力車は実に目立つ。海岸には世界各国からストリート・パフォーマーがやってくるが、若さと元気さはピカイチ。次から次へと乗車依頼がある。子どもたちは「うまい棒」に顔をほころばせ、女のコはそのお礼に頬にキスをする。
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「リオの人が本当に温かいのには驚きました。日本から300本のうまい棒を持ち込んだのですが、2日でもう半分が無くなったほど。初日は大人も貰いにきたので、子供限定にしたのですが、あっという間になくなりそうです」(福田さん)
街なかでは「祭」と染め抜かれた手ぬぐいを配り、扇子を持ってもらい一緒に写真を撮る。これは彼らにとっても財産だが、ブラジル人たちにとっても同様である。
「多くの観光客の方から『4年後、必ず日本に行くよ』と言われ嬉しかったです、僕ら世代が何ができるかをこの旅をきっかけに真剣に考え、働きかけていきたいです」(福田さん)
「ぜひ日本に来て、僕がひく本物の人力車に乗ってほしい」(田中さん)
真っ黒に日焼けし、地下足袋の下は大きなマメを作った彼ら。彼らのフェイスブックには手ぬぐいや扇子を手にしたブラジル人や観光客と撮った笑顔の写真が並び、友達となった外国人の友人から多数の「いいね」がついている。
彼にとっての財産だが、同時に現地の人や観光客にとっても、人力車体験は財産であろう。彼らの4年後に向けた「おもてなし」は地球の裏側で芽を出そうとしている。
取材・文・撮影/遠藤修哉(本誌)
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