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プロ野球、元気なおじさん選手5人。戦力外の危機から鮮やかな復活

 新型コロナウイルスの影響で6月19日に開幕が遅れた今年の日本プロ野球。スタートからはや1か月が経つが、今年は“アラフォー選手”の活躍が目立っている。来年3月末までに37歳を迎える現役選手はちょうど40人いるのだが、今回はその中から特に今季、元気なおじさん選手5人を紹介してみたい。

戦力外の危機から…読売ジャイアンツ 中島宏之内野手(37)

 中島にとって、今季は背水の陣である。’18年オフにオリックスを自由契約となり、昨年年俸1億5000万円で読売と契約。主に代打として起用されるも、結果は散々だった。出場試合数はわずか43で打率1割4分8厘、1本塁打、5打点に終わったのである。当然のように契約更改では87%の大幅ダウンとなる推定2000万円を飲むしかなかった。  その悔しさを見返すべく、今季は春のキャンプから絶好調を維持し続けている。6番ファーストでスタメン出場を果たした開幕戦の対阪神戦では同点打を含む4打数2安打でチームの勝利に貢献。7月20日現在の成績も打率2割5分7厘、3本塁打、8打点と首位を走るチームに欠かせない存在となっている。広角に打ち分ける打撃、何よりも勝負強いバッティングが中島の本来の姿。このまま今季はベテラン内野手の逆襲に期待出来そうだ。

その打棒は今季も衰え知らず 東京ヤクルトスワローズ 青木宣親外野手(38)

 昨シーズンの青木は2番・センターで開幕戦から出場すると、5月に日本プロ野球通算1500安打を達成し、’18年シーズンを上回る16本塁打を放つなど、37歳になっても衰え知らずの打力を発揮した。最終的にはレギュラーシーズン全143試合中134試合に出場し、チームトップの打率2割9分7厘をマーク。’19年終了時点では日本プロ野球歴代1位となる通算打率3割2分6厘を記録している。  その打棒は今季も健在で7月20日時点で打率は3割超え、4本塁打、12打点とまさにチームリーダーと呼ぶに相応しい活躍ぶりだ。高津臣吾新監督を迎え、昨季沈んだ最下位からの脱出どころか、現在Aクラスと好調なチームの、まさに要となっている。このままナインを牽引し、目指すは高津監督の胴上げだ。

日本プロ野球史上記録保持者 阪神タイガース 能見篤史投手(41)

 ’18年のシーズン途中から先発投手→本格的にセットアッパーへと転向し、救援投手として42試合で4勝1敗1セーブ、防御率0.86という好成績を収めた能見。さらに昨シーズンは史上2人目となる40代での50試合登板を達成し、最終的には51試合に登板したことで、日本プロ野球の歴史において、40代の投手としてのシーズン最多登板数記録を打ち立てた。最終的な成績も1勝2敗18ホールドをマークするなど、チームの2年ぶりのクライマックスシリーズ進出に貢献している。  今シーズンも7月20日現在ですでに8試合に登板、防御率は6.43と冴えないが、2ホールドをマーク。特に目立つのが奪三振率だろう。なんと12.86をマークしているのだ。落差のあるフォークが武器のベテラン左腕は今季もリリーフ陣を引っ張る活躍を見せている。
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和田、鳥谷、藤川に期待大
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