更新日:2022年08月19日 10:12
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フランス原発で日本製の欠陥部品が大問題。国内原発17基にも使われている!?

稼働中の原発を含む国内17基に欠陥部品!?

⇒【資料】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1262922
「欠陥部分」疑惑!? 17原発マップ

「欠陥部分」疑惑!? 17原発マップ

 原発の危険性についての数々の著書がある小出裕章・元京都大学原子炉実験所助教も「原発の蒸気発生器や、圧力容器が壊れることは、絶対に避けないといけません」と強調する。 「フランスで見つかった事例では、蒸気発生器の下部の『水室』と呼ばれる部位で鋼材の強度不足があったのですが、これは、核燃料に直接触れる一次冷却水が流れるところですから、もし水室にヒビや穴ができたら大変です。そこから一次冷却水が漏れ、核燃料を冷やせなくなるという、原発で一番あってはならない極めて深刻な事態になります。フランスの事例では、圧力容器にも鋼材の強度不足が見つかりましたが、これは蒸気発生器より輪をかけて危険だと言えます。圧力容器は原子炉そのもので、ここに穴が開いたら、冷却のための水が原子炉内にたまらなくなってしまう。核燃料が冷却できなくなれば、核燃料が溶け落ちるメルトダウンが起きます。つまり、福島第一原発事故と同じか、最悪の場合、もっとひどい事故も起こりうるのです」  もし国内17基の原発が強度不足という爆弾を抱えているのであれば、日本の存亡を左右しかねない大スキャンダルだ。だが、原子力規制委員会の対応には、あまり危機感が感じられない。早々と「日本鋳鍛鋼製の国内向けの製品については、いずれも製品中に規格で定められた炭素濃度を超えるような部分が残っているおそれはないと評価できる」との判断を示した(今年11月22日、第45回原子力規制委員会)。日本鋳鍛鋼や各電力会社から提出されたデータを根拠に「問題なし」としているが、バーニー氏はこれに疑問を呈する。 「日本の電力会社のデータ評価には、2つの大きな問題があります。原発用の鋼材には鍛造鋼と鋳造鋼という製造方法がありますが、最初から、鋳造鋼は調査の対象として除外されています。しかし、炭素偏析、つまり炭素濃度が不均一になり濃い部分ができるということが鋳造鋼でも起こるのです。ですから、鋳造鋼も調査対象にすべきです。もうひとつは、鋼材の製造当時のデータを評価していることです。しかし、完成した製品は検査する部位によって炭素過剰が検出されない場合もあります。ですから、製造当時のデータだけを見て問題ないと評価するのは適切ではありません」
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「規制委の調査は不十分です」
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