原発の重大欠陥疑惑を追う…大問題になったフランス。話題にならない日本
フランスでは大問題となり、連日、テレビや新聞、雑誌などで報じられている原発の強度不足問題。ようやく国会でもこの問題が追及され始めた12月9日、衆議院の原子力問題調査特別委員会で初鹿明博衆議院議員が規制委の田中俊一委員長に質疑を行った。田中委員長は「検出されたのはブランク材(素材)からで、(炭素が濃い部分を)削り出す前のものであれば問題ない」としたものの、問題の鋼材が削り出した前のものか後のものかは「わからない」と認めた。
さらに初鹿議員が廃炉の決まっている玄海原発1号機の鋼材の破壊検査や、再稼働準備が進められている玄海原発2号機の非破壊検査を求めたところ、規制委側も「前向きに検討」「確認を深める」と答えざるを得なかった。日本での鋼材強度不足疑惑の追及はこれからが本番だと言えるだろう。
【ショーン・バーニー氏】
グリーンピース・ドイツ核問題シニアスペシャリスト。過去30年以上、原発の問題に取り組む。原発の鋼材強度問題を調査、日本側に伝えるために来日
― 原発17基[重大欠陥疑惑]を追う ―
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