「あとは基本的なことですが、セールスマン個々に与えられた範囲を超える大幅な値引き額は店長などの責任者の許可がないと提示できません。だからといって、ディーラーを訪れた際に若手のセールスマンに対応されても『お前では話にならないから責任者を出せ！』などと要求するのはNGです。そんなことをしようものなら、その後の商談の雰囲気が悪くなるだけ。むしろ経験が浅かったり成績がよくなかったりするセールスマンのほうが、水面下で店長に泣きついて大幅値引きの許しを得るようなケースもあります」 　百戦錬磨の店長よりも自信がなさそうな若手セールスマンが応対してくれたら、むしろラッキーと思うべし！ 「最終的には買う側が欲をかきすぎることもNG。セールスマンが『ここで決めてくれれば！』というお決まりのセリフで結論を出させようとするのは常套手段ですが、粘れば粘るほど値引きが拡大するわけではありません。ある程度、商談を重ねてお互いの腹を探り合ってから提示された値引きは、セールスマン的にはここで決めてほしい限界値引きです」 　ちなみに業績がよくないディーラーやセールスマンの場合、月に関係なく、焦燥感が高まる中旬以降に訪れるのがいいそうだ。特に効果的なのが週末の夕方以降の時間帯。なんとしても決めたいセールスマンの決死の値引きが期待できるかも!?　＜取材・文・写真／日刊SPA！取材班＞