クルマ買うなら初売りより3月決算!? 安く買うためにディーラーでやってはいけないこと
そろそろクルマがほしいと思っても、コンビニのように気軽に入れないのが自動車ディーラー。陳列されている商品をカゴに入れ、レジで会計して帰る買い物のように買えないのがクルマだ。当然、新車の場合、セールスマンとの駆け引き次第では支払い額も異なったりする。そこでディーラーでセールスマン経験がある下流自動車評論家・マリオ高野氏に、クルマを安く買うためにディーラーでやってはいけない商談のNGポイントを聞いてみた。
そもそもクルマを安く買いたいなら、時期はいつがいいのか?
「1年のうちで、もっとも値引きが期待できるのは決算期に当たる3月です。それ以外では中間決算期の9月やボーナス時期の6月と12月。こうした月はディーラーの目標販売台数が高めに設定されているので値引きが期待できます。初売りセールがあるなど、一見すると安く買えそうなのが1月ですが、実は目標販売台数が少ないこともあり値引きはそれほど期待できません」
ついつい初売りだと安く買えそうな気になるが、焦らず今なら3月の決算期を狙ったほうがいいかもしれない。ちなみにディーラーにはいきなり行ってもいいのか?
「最近はメールで問い合わせや商談をするケースも増えています。ただしメールでの商談は効率的ですが、最初から最後まですべてメールでのやり取りのみで済ませようとする考え方はNGです。そもそも自動車ディーラーは保守的なので、やはり直接対話しないと特別な条件の提示が受けられない傾向にあります」
メールはあくまでも商談の初期段階、あるいは何度か直接対話した後の連絡手段としては有効だが、値引きを期待するならディーラーに足を運ぶに限るそうだ。
ところで実際に購入を検討する際は、複数のディーラーから見積りを取って競わせることになるが、ここにもNGポイントがある。
「他店の見積書をチラつかせながら、いきなり限界値引きを要求するのはNGです。セールスマンとしては、値引き命の客はわかりやすく話が早くて助かる場合もありますが、初対面からいきなり限界値引きを要求するのはいくらなんでも無理があります」
クルマの説明をほかの店でひと通り聞いていたとしても、いきなり値引きの話から入らずに、まずはセールスマンとコミュニケーションをとって人間関係を築くことが大切だという。
「ちなみに狙いの車種が決まっている場合は、同じブランドのディーラー同士で競合させることになりますが、せっかく複数の店舗をまわっても、ディーラーを経営しているのが同じ法人の場合、競合させても無意味なので(出てくる見積もりが一緒)、注意が必要です」
ディーラーのWebサイトを見れば運営会社がわかるので、同じブランドで複数のディーラーをまわる場合は、違う系列のディーラーをまわるようにしよう。
ディーラーで安くクルマを買うための基本は?
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