アンダーテイカーの“弟”ケイン出現!――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第270回(1997年編)
かねてからウワサされていた“アンダーテイカーの弟”ケインは実在した。月曜夜の連続ドラマ“ロウ・イズ・ウォー”で紹介されたケインの素性は、実家の火災が原因で幼少時に生き別れになったアンダーテイカーの弟。マスクをかぶり、全身フルコスチュームに身に包んでいるのは火傷のあとを隠すためというストーリーになっていた。
ケインのマスクの“中身”は、WWEのリングではこれまで“悪い歯医者さん”アイザック・ヤンカム、にせディーゼルといった期間限定キャラクターを演じてきたグレン・ジェイコブスだった。
アンダーテイカーの弟、あるいはアンダーテイカーの分身といったキャラクターはこれまでも何度か企画されたが、なぜか商品化されることはなかった。そのスピンオフとしてのケインのデビューは、アンダーテイカーがいわゆる怪奇派キャラクターのスタンダードであることの証明になっていた。ビンスにとって“墓掘り人”アンダーテイカーはエイジレスでタイムレスな永遠のヒット作なのである。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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