DX生誕―WWEのあしたはどっちだ!?――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第274回(1997年編)
ほとんどの視聴者、というよりもほとんどのプロレスファンはリモコンのスウィッチを押しっぱなしでチャンネル・サーフンをしながらふたつの番組をに行ったり来たりしていていて、その瞬間、その瞬間により刺激的な映像をテレビの画面に映し出した番組=チャンネルで指の動きを止めていた。
“ロウ”と“ナイトロ”の両番組でもっとも高視聴率を稼ぐスーパースターは、データ上はストーンコールドだった。“ロウ”の2時間の放映ワクのなかで毎週、少なくとも3回はストーンコールドの顔のアップが画面に映し出され、ストーンコールドが“乱入”してくるとクォーターアワー(15分ごとのブロック)の視聴率が確実にハネ上がった。
そのキャラクター設定がベビーフェースであってもヒールであっても、ケガで試合ができなくても、視聴者にとっての“ロウ”の主人公はあくまでもストーンコールドだった。
1997年の最後のPPVは12.7“イン・ユア・ハウス19/D‐ジェネレーションX”スプリングフィールド大会。メインイベントはショーン対シャムロックのWWE世界戦で、ストーンコールドはロッキーメイビアを挑戦者に迎えてインターコンチネンタル王座防衛戦をおこなった。ストーンコールドとロックの“因縁ドラマ”はここからスタートした。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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