大ヒット話題作「夫のちんぽが入らない」の作者・こだまの素顔に松尾スズキが迫る!
――大学進学のため一人暮らしを始めたアパートで、入居初日に話しかけてきた青年と付き合ったのが、こだまさんの今の夫だそうですね。ところが、そこで“ちんぽが入らない”という問題に直面します。
松尾:ローションを使って出血をこらえながら事に及ぼうとする場面が、痛々しいけど、どこか滑稽ですよね。実は、僕も初体験の相手とは“入らなかった”んですよ。
こだま:え、そうなんですか。男性側の実体験を聞くのは初めてです。
松尾:童貞だったから、「このまま神様は俺にセックスさせないようにしてるのか!」って悩みましたね。結局、彼女が引っ越して関係は自然消滅。後から手紙がきて、「最近はナンパされたりもしてるのよ」みたいなことが書かれていて、なんかショックだったのを覚えてる(笑)。
こだま:私も、学生時代はまだネットがなくて、誰にも相談できず自分だけの問題だと思ってました。
松尾:一番好きな人のものに限って入らないっていうのがツラいよね。そこが文学的だなとも思うんだけど。
こだま:もともと性的なことへの嫌悪感やタブー意識が強かったので、好きな人だからできないという精神的な理由もあったかもしれません。
松尾:わかりますよ。男にも、好きすぎると勃たなくなるってありますから。でも、旦那さんのはやっぱり大きかったんですよね? (手元のおしぼりを丸めて)このくらい?
こだま:いえ、もっとですね……。
松尾:え、それは相当でかいですよ。
こだま:風俗嬢に「キング」とあだ名をつけられていたくらいなので。本当のあだ名は「○○」なんですけど、万が一、その風俗嬢が本を読んだらいけないと思って変えました。私が執筆活動をしていることは、夫を含め家族にも一切黙っているので。
松尾:その割には、変え方が微妙すぎませんか? もっと大きく変えればいいのに(笑)。
※このインタビューは1/24発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【こだま】
主婦。’14年、同人誌即売会「文学フリマ」に参加し、『なし水』に寄稿した短編「夫のちんぽが入らない」が大きな話題に。同じく’15年に「文学フリマ」で頒布したブログ本『塩で揉む』も異例の大行列を生んだ。現在、『クイック・ジャパン』や週刊SPA!で連載中
【松尾スズキ】
「大人計画」を主宰し数々の舞台の作・演出を務めるほか、俳優・小説家・映画監督など幅広いジャンルで活動。現在は上演台本・演出を手掛けたミュージカル『キャバレー』が大阪・仙台・愛知・福岡ほかで公演中。8月には作・演出・出演の舞台『業音』も控える
取材・文/福田フクスケ 撮影/江森康之
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