恋愛・結婚

男性は女性よりも「他人を信用できない」生き物である【カリスマ男の娘・大島薫】

男性は女性よりも「疑り深い」

 同じ男として男性を少し擁護させていただくと、男が常に下半身優先というわけでもない。遊びの相手だと思っていた女性を本気で好きになったりすることだってあるし、愛する女性のためにしっかり貞操を守るよう努めることもある。下半身を優先するなら、むしろ特定の相手と付き合ったり結婚したりするのは道理に合ってない。  男性はある意味では疑り深いのだ。どれだけ「この人のことが好きだ!」と舞い上がっても、心のどこかで「でも、どんな理由で別れるかわかんないよな」という危機意識を常に抱えている。恋愛と結び付けてもいいのかはわからないが、新興宗教に入信する男女比も男性と女性で2倍近くの差がある。男は誰かを信用するのに時間がかかる。  逆に言えばある種、男の場合は信用がそのまま愛情に直結するといえるかもしれない。だから、好きな男性にはこんな質問をしてみてはどうだろうか。 「今度あなたの家に遊びに行ってもいい?」  家がリスキーだと感じるなら「あなたの住んでる街で遊ぼうよ」でもいい。全員が全員とは言わないが、男は男女の関係にある相手に自分の住んでる場所や、行動範囲をなかなか教えないはずだ。だって、信用してないんだもの。  これを女性から求める前に、自らオープンにする男性なら、なおさらいい。家の場所、交友関係、趣味、休日の過ごし方。そういったものを自分で女性に伝える男性は、相当貴女に夢中だとボクは考える。  それはつまり、その女性と「価値観を共有したい」という意志のあらわれなのだ。知られることはリスクだけれども、そんなものは置いておいて、ともかくこの人に自分を知ってもらいたい。そういう心理状態になった男性は本気だと思っていいのではないだろうか。  多くの場合、「自分語り」というのは嫌われる。自分の話をするより、他人の話を聞ける男性のほうがモテる。それは間違いない。ボクもそういう人のほうが好きだ。ただ、男性と接するとき、ほんの少し女性に考えてもらえるとありがたいのは、「どうしてその男性は自分のことを伝えたいのだろうか」ということだ。  だって、その人が自分のことを話すのは、もしかしたら貴女の前だけなのかもしれないのだから。 【大島薫】 作家。文筆家。ゲイビデオモデルを経て、一般アダルトビデオ作品にも出演。2016年に引退した後には執筆活動のほか、映画、テレビ、ネットメディアに多数出演する。著書に『大島薫先生が教えるセックスよりも気持ちイイこと』(マイウェイ出版)。大島薫オフィシャルブログ(http://www.diamondblog.jp/official/kaoru_oshima/)。ツイッターアカウントは@Oshima_Kaoru
1989年6月7日生まれ。男性でありながらAV女優として、大手AVメーカーKMPにて初の専属女優契約を結ぶ2015年にAV女優を引退し、現在は作家活動を行っている。ツイッター@OshimaKaoru
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