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WRESTLE-1の危機的状況を打破するには?――小橋建太の「青春おすそわけ」#2【黒潮“イケメン”二郎vol.2】

イケメン:今、WRESTLE-1は危機的状況なんです。1年ちょっと前に、選手が10人くらい辞めたんですよ。残ったのは、上の人が5人くらいと、下はほぼ無名。今、後楽園は700人も入ったらいいほうなんですけど、武藤さんがバルコニーから見ながら、「よくこのメンバーで700人も入ったな」って言うくらいなんですよね。なので、次の横浜文体が勝負というか。ビッグマッチなので、700人の動員なんかじゃ、ほんとシャレにならないんで。小橋さんの世代は黄金期じゃないですか。それに負けじと頑張りたいです。 小橋:頑張ってほしいよ。各々がやらなくちゃいけない一番の仕事は、ベストを尽くす試合をすること。営業が出来るレスラーもいるけど、ファンのみんなが見ているものはなにかって言ったら、やっぱりリング上での姿なんだよね。昔はリングに集中しないといけなかったし、それが出来る環境にあったのかもしれない。でも今も、営業をやるにしても、一日中やるわけではないから、しっかり練習をして自分を高めていく時間は必ずあるはず。 イケメン:ファンの目は厳しいですよね。プロレスをまったく見たことない人が、僕を見て、「プロレスってこんなに明るくて面白いんだ」ってファンになってくれても、そこからいろんな団体に離れていく(笑)。新日本とか、ドラゲーとか。 小橋:プロレス界にとって、いいことだよ。それは必ず、回りまわって自分にも返ってくる。俺は引退して4年になるけど、今もなお、昔からのファンのみんなが応援してくれる。イベントをやれば来てくれるし、ほんとにファンのみんなに支えられているというのは感じるよ。 イケメン:「会いに行けるアイドル」って言いますけど、レスラーなんてもっと会いに行けるじゃないですか。だからファンとの揉め事も、今の時代が一番多かったりしますし、気を付けないといけないなと思います。ファンの方がいないと、我々、給料が出ないので。 小橋:イケメン君は女性ファンが多いでしょ。 イケメン:いやあ、それけっこう言われるんですけど、多くはないと思うんですよ。入場するとお客さんが「イケメン! イケメン!」って言ってくれるんですが、一発目に聞こえる声は野太い(笑)。 小橋:結婚はしてるの? イケメン:いや、してないです。結婚したいです。結婚願望はすごいあります。今すぐしたいです。家に帰って、誰かにいてほしいですよね。今、実家で、親父と2人で住んでるんですけど、3LDKなので1部屋余ってるんですよ。 小橋:じゃあ、そこに住んでくれる人を探さないと。 イケメン:結婚するとレスラーは変わるものですか? 小橋:俺の場合は遅かったからね。 イケメン:おいくつのときですか? 小橋:43歳。14年付き合って結婚したから、生活が変わるっていうことはあんまりなかったね。一緒に暮らしてはなかったけど、ずっと一緒にいたから。結婚して、より責任は感じるようになったかな。紙一枚のことなんだけど、その紙一枚の重さはものすごく感じる。 イケメン:僕も責任感を身につけたいですね、紙一枚で。 小橋:紙一枚の責任感じゃなくて(笑)。より頑張んないといけないなっていう責任感。彼女に対してだけじゃなくて、ご両親であったり、周りの人に対しても責任というのをすごく感じたね。イケメン君はどういう女性がタイプなの? イケメン:小っちゃくて、ちょっと崩れてて、どこにも行かなそうな。浮気しなさそうな。 小橋:嫌な思い出でもあるの(笑)? イケメン:僕一回、プロポーズしたことがあって。高校3年生のとき、初めて彼女ができたんですけど。21歳でWRESTLE-1に入るまで、給料が月2万だったんですよ。それが、WRESTLE-1に入ったらガッと上がったので、結婚できると思ってプロポーズしたんです。そしたらフラれて。そこからWRESTLE-1で頑張ろうと思って、今に至ります。 小橋:クソっていうマイナスのパワーを、プラスに変えられたんだろうね。そういうのは大事だよ。俺は劣等感が今の自分を作ってくれたと思う。どの世界でも言えることだよね。誰でも最初から上手くはいかない。悔しい思い、つらい思いをいろいろしながら、次の階段を上がったときに成長できたり、幸せを感じたりするんだよ。  vol.3につづく。次回は黒潮“イケメン”二郎の結婚願望に小橋が体当たりで受ける! 乞うご期待! ※この連載は毎週土曜日に配信いたします。 【PROFILE】 黒潮“イケメン”二郎(くろしお・いけめん・じろう) WRESTLE-1所属。’92年9月19日、東京都足立区生まれ。プロレスファンの父親の影響で、幼少期からプロレス会場に通い、14歳でハッスルの練習生になる。定時制高校在学中、SMASHトレーニング・キャンプ第2号レスラーとしてデビュー。’13年より、黒潮二郎から「黒潮“イケメン”二郎」に改名し、イケメンキャラを押し出して活動。’14年7月より、WRESTLE-1に移籍。今年7月12日、WRESTLE-1 GRAND PRIX 2017で優勝し、9月2日の横浜文化体育館大会メインイベントで行われるWRESTLE-1チャンピオンシップのタイトル挑戦が決定した。Twitter:@soujoro ●小橋建太(こばし・けんた) (株)Fortune KK代表取締役。’67年3月27日、京都府福知山市生まれ。’87年6月、全日本プロレスに入団。“プロレス四天王”と呼ばれるレスラーの一人。2000年6月、プロレスリング・ノアに移籍。’03年3月、GHCヘビー級王座獲得。13度の防衛に成功し、“絶対王者”と呼ばれる。’06年6月、腎臓がんが発覚するが、2007年12月、奇跡のプロレス復帰を果たす。’13年5月11日、引退。現在はチャリティーや講演会など、幅広い活動を続けている。Twitter:@FortuneKK0327 構成/尾崎ムギ子 撮影/橋本一美 取材協力/SUNDAY
尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko
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■「2017 プロレスLOVE in YOKOHAMA」9.2 神奈川・横浜文化体育館大会

http://www.w-1.co.jp/schedule/tour2.php?id=1677#card

開催日:9月2日(土)

開催時刻:15時試合開始/14時開場

場所:神奈川・横浜文化体育館

※WRESTLE-1チャンピオンシップ 60分1本勝負:芦野 祥太郎vs黒潮“イケメン”二郎

※WRESTLE-1クルーザーディビジョンチャンピオンシップ 60分1本勝負:アンディ・ウーvs吉岡世起

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