離婚歴2回、結婚3回…幕末の英雄・西郷隆盛はどんな人物だったのか?
「バツ2となってしまった西郷は、この時すでに30代半ばです。戦争で指揮をとったり、責任はどんどん重くなります。しかし、基本的に人たらしで、男女問わずに人を魅了する西郷に、薩摩藩の家老である小松帯刀は、女性を紹介します。それが糸子でした。もちろん、この頃も西郷は江戸や京都を行き来していたので、家を空けることは多かったのですが、糸子はしっかりと支えました。坂本龍馬夫妻とも交流があり、この結婚は西郷が西南戦争で亡くなるまで(51歳)続きました」
『西郷どん式 リーダーの流儀』が9月2日発売
これだけ見ても、西郷は部下にも女性にも恵まれていたのだろうと思ってしまう。実は、西郷ならではの人情溢れたコミュニケーションがすべてを繋げたといってもいいだろう。2回の失敗はあれど、誰もが西郷を恨んで別れたというわけではない。
「仕事にしても奥さんにしても、結局は人との接し方につきます。西郷の人間力を学べば、人は必ずついてきます。もちろん、好かれようとするのではなく、しっかり誠意を見せるコミュニケーションを取る。ITの発達した時代だからこそ重要なことです。私も現代の多くのリーダーを見てきましたが、仕事におけるリーダーとしての器と私生活における夫の器は一緒なのではないかと思います。どちらかがうまくいくということは、ほとんどありえないのではないでしょうか」
ぜひ、部下がついてこないと悩むサラリーマンは西郷のリーダー力に学んでみてもいいだろう。
【吉田幸弘】
リフレッシュコミュニケーションズ代表。コミュニケーションデザイナー・人材育成コンサルタント・上司向けコーチ。全国の企業、商工会議所、法人会などで年間130本以上講演・研修に登壇しており、わかりやすく実践的ですぐに行動に移せる内容と評判を得ている。『リーダーの一流、二流、三流』(明日香出版社)など著書多数。新著1
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『西郷どん式 リーダーの流儀』 現代人こそ学ぶべし!幕末を動かした人情味あるリーダー術 |
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