35歳、滝沢秀明のジャニーズ式リーダー論「絶対に後輩にやらないようにしていること」
今年で12年目を迎える『滝沢歌舞伎』が5月で通算上演回数600回を迎える。主演・演出を務める滝沢秀明はまもなく35歳となるが、子役時代からタッキーの愛称で親しまれ、ジャニーズJr.のリーダーとして多くの後輩を世に送り出してきた。そんなタッキーのジャニーズならではの教育論とは? 稽古直前の本人を直撃した!
――まもなく35歳になる滝沢さんですが、10代の頃からジャニー喜多川社長に見込まれて、ジャニーズJr.グループのリーダーとして若手育成も手掛けてこられました。コンサートやステージでは数多くの後輩をまとめてきた実績があります。まずは、数百人以上もいるジャニーズJr.のリーダーとして意識していることを教えてください。
滝沢:大人数をまとめるのは大変そうだと思われますが、実は意外と簡単な方法があるんです。それは「自分の一番近くにいる後輩を、いい人間に育てる」こと。それさえできれば、後輩が10人いようが、100人いようが一緒だと思っています。
――とてもシンプルなんですね。
滝沢:どう考えたって、一人で100人の後輩を育てるのは無理ですから。でも、自分の下にいる後輩をいい人に育てたら、今度はその後輩が自分の下にいる後輩をいい人に育ててくれます。それなら、一番下の100人目の後輩まで、僕自身が直接面倒を見なくても組織として成立しますからね。
――つまり信頼できる直属の後輩をつくれば、その下の人たちが責任を持って下の面倒を見ていく……という図式ですね。
滝沢:そうですね。たとえば、誰か新しく入ってきたジャニーズJr.の子がステージ上で失敗したとしても、僕は直接怒りません。でも、その後輩が見ている前で、彼のことを面倒見ている先輩を怒ります。結果、その新人の子も「自分のせいで先輩が怒られている」と自覚を持ってしっかりやるようになってくれるんです。
――ステージでは、どんなことを指導しているんですか?
滝沢:「本気でやれ」ということだけです。不器用でも、思わず「頑張れ!」と応援したくなる人っているじゃないですか。がむしゃらに頑張っている子は、仮に下手でも表情がキラキラしているんです。僕らはお客さんにお金を払ってパフォーマンスを観てもらうのが仕事なので。下手でもいいから、最低限、観ている人に「応援したい」と思ってもらえるようになれ、と伝えています。

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