ヒロト&マーシーが明かす“知られざる休暇”の全貌「2週間も休めば十分ですよ」
「永遠のロック・キッズ」とは、まさに彼らのことだろう。甲本ヒロトと真島昌利。ザ・クロマニヨンズの中心として活動を続け、結成11年目の現在でも毎年のようにオリジナル・アルバムを発表し、ほぼ日本全国を回るツアーも恒例行事だ。今年もニューアルバム『ラッキー&ヘブン』をリリース。彼らの原動力とは?
――夏フェスなどでも引っ張りだこだったなか、今作のレコーディングはいつ頃やられていたんですか?
甲本:去年(の11月)から年をまたいで、今年の4月まで全国ツアーをやっていたんですね。で、5月の頭から2週間ぐらいかな、スケジュールに何も入れない期間があって、その後みんなで集まってやりました。
――休みは2週間だけですか?
甲本:うん。むしろ2週間も休めば十分ですよ。
――休暇は何をしていたんですか?
甲本:僕はね、旅行をしました。ニューオーリンズの「ジャズ&ヘリテッジ」っていうフェスティバルを観に行ったり。そこでミーターズを観ました。そう、ミーターズを観ーたーずぉー(笑)。
――のっけからダジャレ(笑)。ミーターズはまだ現役だったんですね。
甲本:いや、奇跡の再結成。名前をファンキー・ミーターズにしてメンバーを代えてツアーやってたんだけど、今回はオリジナル・ミーターズが地元で集まったの。もう凄かった! 観られて劇的にラッキー。
真島:それこそ「ラッキー&ヘブン」ですね。
甲本:お、きた! きたぞー(笑)。
――マーシーさんは休み期間に何をしていたんですか?
真島:僕はね、休んでましたよ。じーっと漫画を読んだり。『オモライくん』とか。僕らが小学生の頃の漫画で、名作ですよ。
甲本:おお、『オモライくん』、いいよね! 永井豪の。
真島:主人公が垢で笛を作ったりするギャグ漫画なんだけど、何年か前に復刻版が出て、もう爆笑して、つい定期的に読んじゃうんですよ。
――では、レコーディングに入ってからの制作ペースというのは?
真島:うーんとね、暗くなる前には帰るという感じです。スタジオに(午後)2時とか3時ぐらいから入って。
甲本:5時ぐらいに終わる感じ。
――思ったより短いですね。
甲本:いやー、もう集中力ってそんなもんですよ、一生懸命やったら。
――5時に終われば、ちょうど気分よくお酒が飲める感じですね。
甲本:その通り(笑)。レコーディングは、まず「曲出し」を3日間でやるんですよ。僕とマーシーが曲を持ち寄って、それをみんなに聴かせる。それが一日に4曲ずつぐらい。
※このインタビューは10/3発売の週刊SPA!のインタビュー連載『エッジな人々』から一部抜粋したものです
【THE CRO-MAGNONS】
甲本ヒロト(Vo)、真島昌利(G)、小林勝(B)、桐田勝治(Dr)の4人で‘06年に結成。以後、シングル16作、アルバム11作をリリース。10月26日から来年4月にかけて行われるリリースツアーでは北海道から沖縄まで、ホール&ライブハウスを巡る全国58公演
取材・文/結城雅美 撮影/菊竹 規
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