更新日:2017年10月19日 10:55
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元スポーツ選手の国会議員はこれだけ国会に送り込まれている

プロレス議員はスター級揃い

 野球やサッカーに比べて有名選手の政界転向が目立つのがプロレスだ。  前述のアントニオ猪木はスポーツ平和党から1989年の参院選に出馬し初当選。その後、2013年の参議院選で日本維新の会から再度立候補し当選している。以後、「日本を元気にする会」を経て無所属の議員となり、現在は北朝鮮との独自のパイプを活かし、外交面で活躍している。  ほかにも、2001年参議院選挙では、自民党から大仁田厚、2004年参議院選挙では同じく自民党から神取忍が当選を果たしている。ここまで自民党からの出馬が多いのは何か関係があるのだろうか。  地方議会では、2003年に岩手県議会議員選挙でトップ当選したザ・グレート・サスケが有名だ。過去、AV監督も務めたことのある異色の経歴を持つサスケ氏。議会でのマスクの着用を巡ってトラブルになったことでも有名である。

スポーツ選手のイメージはない!? 現在も活躍する議員たち

 ここまで紹介した議員の多くは現在は政界を引退しており、元々取り組んでいたスポーツの解説員や指導者に戻っているケースが多い。ここからは現在も政治家として活躍している元スポーツ選手を紹介しよう。  記憶にあたらしいのは2016年の参議院選挙で自民党から立候補した元ビーチバレー日本代表選手の朝日健太郎だろう。朝日は2008年の北京、2012年のロンドンとオリンピックに2大会連続出場している。  一方、若年層にはスポーツ選手だったことが忘れられている可能性が高いのがスピートスケートと自転車競技でオリンピックに出場した橋本聖子議員だ。現在は自民党参議院会長を務める彼女だが、議員を続けながらオリンピックに出場した当時は大きく話題になった。  さらには第九十二代内閣総理大臣も務めた麻生太郎も忘れてはならない。麻生は1976年のモントリオールオリンピックでクレー射撃の選手として出場しているが、ここ最近は度重なる失言や総理大臣のイメージでアスリートであったことをすぐに思い出せる人は少ないのではないだろうか。  ※ ※ ※  近年批判にさらされるタレント議員だが、アントニオ猪木が作ったスポーツ平和党の結党から数えて約30年とその歴史は古い。また、彼らは単に知名度が高いだけでなく、重職に就いているケースも少なくない。知名度が高いからと言って一概に彼らが否定されるべきではないのかもしれない。<文/日刊SPA!取材班>
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