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松井珠理奈、1位獲得の裏にあったプレッシャーとの戦い

 戦いが終わった―――。6月16日、ナゴヤドームで「AKB48 53rdシングル 世界選抜総選挙」が行われ、松井珠理奈が19万4453票を獲得。悲願の王座に輝いた。

 開票前SPA!の取材に「はじめて笑顔で嬉し涙を流せる総選挙にしたいです!」と語っていた彼女。1位発表後、壇上で「今日は泣きません」と宣言したが、自然と涙がこぼれ落ち、安堵の表情を浮かべていた。

1位のお礼をしにファンのもとへ

 今回で10回目を迎えた選抜総選挙に彼女は第1回から参加していた。すべてにおいて選抜圏内に入り、順位を下げたことはあるが、票数は毎回前年を更新してきていた。今回はSKE48の10周年、地元での選抜総選挙開催、自身より上位にいた指原莉乃の辞退、渡辺麻友の卒業と多くの要素があり、いつもよりプレッシャーや責任を感じる選抜総選挙だったはずだ。「1位をとります」、ではなく「1位をとらなきゃいけない」。チャレンジャーではない初めての戦いに、開票前の取材などでは弱音をはく姿も度々見受けられた。

 当日も開票前のオープニングアクトで、「チャンスの順番」を披露中、歌声が出せず、最終的には過呼吸のような状態になりうずくまってしまう。その次に行われたコンサートで復帰するも「記憶のジレンマ」歌唱中にまた涙する姿を見せる。しかし、7月4日に発売する2作ぶりにセンターを務めたSKE48 23rdシングル「いきなりパンチライン」では堂々としたパフォーマンス、「引っ越しました」で客席にきた際は、シュートサインを決めるなど気丈な姿をみせる。また、自分もつらいなか世界選抜での「恋するフォーチュンクッキー」披露でセンターを務めたチャープランが泣いていると励ましに行き、開票イベント中もSKE48メンバーが呼ばれるたびに駆けつけ抱きしめ言葉を送るなど、後輩メンバーたちへのサポートも忘れなかった。

倒れ込む松井珠理奈を支える高柳明音ら

 記者会見で「こんなに重かったんだ」と1位のトロフィーを感慨深そうに持つ彼女。グループの中心メンバーとして、ひとつの重責をまっとうしたことで、個人としての活躍の場も今後広がっていくだろう。本誌取材時に話した「1位は本当の松井珠理奈の始まり」という言葉がどんな形で果たされるのか。まずは勝利の余韻にひたりながら気持ちを落ち着け、さらなる飛躍を目指してほしい。

安堵の表情で会見にのぞむ

取材・文・撮影/八木康晴(本誌)




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