ホームレスでもスマホさえあれば生活できる――。東京で“貧困ライフ”を謳歌する若者
配信によってさらなる窮地に立たされた浅川さんだが、彼を救ったのもまた、ライブ配信だった。
「『ホームレス配信』ってタイトルを付けて、公園で野宿しながら雑談していたら、同情してくれるリスナーさんも多くて、結構な額のカンパや援助が集まったんです。先月は最高で10万円稼ぎました。半分はアプリの運営に持っていかれるんですが、それでも5万円は手元に入るし、中にはツイッター経由でアマゾンギフトカードをくれる“神”もいる。ときどき『カネが欲しけりゃ土下座しろ』とか言ってくるリスナーもいますが、土下座くらいいくらでもやりますよ。前の仕事に比べれば軽いもんだし」
現在は、配信の常連リスナー男の家に、家賃・光熱費タダで泊めてもらっているそうだ。
「今の状況は一切親には話していません。リアルな友達にも恥ずかしくて話せない。恥をさらすのはネットだけでいいんです。仕事や家がなくても、スマホがあれば生活できてるし。なんだかんだ言っても東京には助けてくれる人がいる。たまに『俺、クズだな』って病むこともありますけどね」
葛藤を抱えながら、彼は今日もスマホに笑顔を向けている。
※週刊SPA!11月14発売号[東京 貧困ライフ]に密着!より
1
2
『週刊SPA!11/21号(11/14発売)』 表紙の人/ 中条あやみ 電子雑誌版も発売中! 詳細・購入はこちらから ※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める! |
ハッシュタグ