更新日:2022年10月29日 01:38
カーライフ

Mr.モテないカーマニアの愛車はダッジ・バイパー! 第1回モテないカーマニア選手権開催

Mr.モテないカーマニアトロフィー ’80年代、若者にとってクルマはモテアイテムだったそうです。スピード命、速いクルマに乗る男はモテたそうです。しかし時代は変わり、今やクルマはモテアイテムではなくなり、道具としての役割をのぞけば、(特に速いクルマは)一部のマニアの道楽に。モテない趣味の帝王になりつつあります。そんなカーマニアの頂点を決める日がやってまいりました! MJブロンディ=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu

愛すべき我らのMr.モテないカーマニアが決定しました

 ここ10年ほど、クルマ趣味は、女子に最も嫌われるものになってしまった……。  かつて、モテない趣味の帝王と言えば鉄道。鉄道マニアは全女子から蛇蝎のごとく嫌われ、差別されてきた。カーマニアも差別の対象ではあったが、鉄道よりはマシという地位にあった(と信じる)。  ところが近年、タモリ氏をはじめとする鉄オタタレントの大活躍により、鉄道の話題は一気に粋でオシャレなものとなり、見事モテオタ入り。鉄オタ女子も大量発生している。歴史オタクや軍事オタクも、規模は違うが似たような経緯を辿っている。  そんななか、カーマニアだけが完全に取り残され、モテない趣味の帝王の地位を揺るぎないものにしているのだ……。涙が出ます。  そこに彗星のごとく登場したのが、「モテないカーマニア」である。  最もモテない趣味であるクルマ。その頂点に君臨する者たちを「モテないカーマニア」と呼んで崇拝する運動だ。極限のモテなさを逆手に取って、天下を盗る! 見事な逆転の発想である。  なんてのは後付けで、実態としてはクルマ趣味が草食化し、モテないタイプが増えているだけとも言えますけど、とにかくモテないカーマニアこそ旬! 今どき鉄道なんてモテそうな趣味に走るのは男じゃない! 男ならモテない極北たるモテないカーマニアを目指せ!  そういうことである。  ワタクシ清水草一が主催する貧乏フェラーリオーナーの祭典「大乗フェラーリミーティング」では、この流れに乗って今年のテーマを“モテないカーマニア祭り”に決定し、モテないカーマニアコンテストを開催。グランプリのMr.モテないカーマニアには、トロフィーと副賞としてルンバ(奥さん代わり)を用意した。  さぞや応募者が殺到するかと思いきや、事前申し込みは衝撃のゼロ。みんな、いまだに自分がモテないカーマニアであることを隠したがっている! そんなことだからモテないんだよ!!  仕方がない。ここは自分たちで出るしかない。加えて知り合いに声をかけまくり、仕込みに励んだ。  仕込みの筆頭。それは言うまでもなく、元祖モテないカーマニアであり、かつて「キング・オブ・モテないカーマニア」の称号を贈った男フナタン(自動車ライター)だ。愛車は日産ノートeパワーほかモテない国産旧車。
元祖モテないカーマニア・フナタン

元祖モテないカーマニア・フナタンの愛車「日産ノートeパワー」

 続いて「モテないカーマニア界の超新星」こと、ほった君(webCG編集部員)。愛車は8リッターエンジンを積むアメリカンモンスター、ダッジ・バイパーである。
超新星・ほった君

超新星・ほった君の愛車「ダッジ・バイパー」

 うれしいことに、当日会場にて4名の漢が名乗りを上げてくれた。愛車はフェラーリ、ランボルギーニ、ポルシェ等。合計10名が、Mr.モテないカーマニアの地位を賭けて争うこととなった。  選考方法は単純明快。来場した観客の女性(全体の5%程度)に、「彼こそMr.モテないカーマニアにふさわしいわ!」と思う男の元に集まっていただいた。  果たして結果は!?
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果たして結果は!?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中

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