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転職初日に「粉飾決算」を指示された…会社が潰れると確信していた元経理課長の告白

倒産件数は17年ぶりの低水準で推移する一方で、大企業ですら倒産の危機に陥る時代。明日は我が身に降りかかるリスクを事前に察知できないものか。倒産する会社が示す予兆を見抜く方法を伝授する!

経理課長として転職した初日に「粉飾決算」を指示された!

倒産

経営がヤバいと知りながら辞めなかったのは、「倒産を経験してみたい」との興味もあったが、それ以上に責任感が大きかったという

 お金の流れを管理する経理は、一般社員が知らない段階で会社の危機を知ることになる。「『上場準備を手伝ってほしい』と頼まれて転職したのに、財務資料を見たら上場どころかすでに破綻しかけていた」とは、元エネルギー関連ベンチャーで経理課長を務めていた小山敦史さん(仮名・42歳)だ。 「思えば入社初日、いきなり上司の経理部長に謝られたのですが、あれが私にとって最初の倒産の予兆でした。製品開発力のある会社でしたが創業者である会長は一晩50万円の自分の飲み代を経費として落とすよう指示する浪費癖のある人物。しかも、別会社を隠し持っていて、そこに資金を私的流用させていました。そんな会長から粉飾決算を命じられたときは、完全に潰れると確信しました」 倒産 転職3年で倒産したが、典型的なワンマン会長のカネ遣いの荒さは最後まで変わらなかったとか。 「倒産7か月前には家賃の高いオフィスに引っ越し、倒産2か月前には私が会社にお金がないことを訴えても『デザインが気に入らない!』と250万円かけて会長室のドアを新調しました。この頃になると取引先などから支払いを求める電話が鳴り続け、一日中謝っていました。他部署の社員には最後まで秘密にしていましたが、ただならぬ状況から皆会社の危機を察していたようです」  ちなみに倒産は会社に社員が集められて、そこで発表されたが、連絡ミスで倒産の事実を知らないまま出張していた社員もいたとか。 「倒産前のドタバタな状況とはいえ、一番やってはいけない日に連絡ミスがあった。そんな会社では倒産も仕方ないかもしれません」 ― 倒産する会社の特徴 ―
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