当日券も期待大!何でもいいから東京五輪を見たい人にオススメの競技は?
~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第71回~
フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営しているスポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。
東京五輪チケットの第一次抽選結果が発表されましたが、みなさまの当選状況はいかがでしょうか。僕は当欄でもご紹介したことのあるフェンシングから女子フルーレ団体のチケットを確保することができました。スパッと穴場を突き刺したことで、まずはチケットゼロという事態は回避できました。本当にありがとうございます。
しかし、その当選確率は大変低いものであったもよう。世間では30枚応募して全落ちとか、100万円ぶん応募して全落ちとか、
「穴場だと思って射撃に応募したのに射撃すらも落ちるのかよ」
という声が聞こえてきています。明らかにチケットの枚数を絞り過ぎだろうと思います。射撃で落ちるわけがない!
ということで、今回は射撃競技からクレー射撃種目について見てまいります。「だよな」「やっぱり」「射撃で落ちるわけがないと思ってた」と感じていただき、第二次以降の販売に備えていただければと思います。僕個人の感触としては、当日フラッと行っても当日券で入れる競技だと思っていますので……!
クレー射撃に限らず射撃の大会というのは、およそアクセスのいい場所では行なわれません。50メートルとかの距離でライフルをぶっ放し、轟音を上げるというその競技性。うるさいし、危ないしで基本的には人里離れた山奥で実施されます。以前、クレー射撃を見に行こうとした際には「最寄駅から徒歩3時間」みたいなクルマ必須の場所だったため断念したこともあるほど。
そんななか、こちらの成田射撃場というのは「アクセス抜群」という触れ込みで、確かに電車とバスで徒歩10分圏内まで接近できるという行きやすい場所。そんなアクセス抜群の会場でクレー射撃関東選手権が開かれるというので、「これは首都圏のクレー射撃マニアが全員集合だろう」と勇んで観戦計画を立てたわけです。
ただし、その計画は極めて不透明。なにせ一般社団法人日本クレー射撃協会のウェブサイトには、そんな大会が行なわれることはまったく記されていないのです。ウェブサイトにあるのは本部主催の大会の情報のみのようで、関東選手権は本部主催の大会ではない模様。
掲載されているのはより大規模な「環太平洋射撃選手権大会開催のお知らせ」「環太平洋射撃選手権大会、選手募集のお知らせ」「環太平洋射撃選手権大会の出場枠がまだ余っているのでふるってご参加ください」といった情報ばかり。関東選手権なる大会の存在も、どこぞの銃砲店の情報ページで聞きかじって把握したもので、クレー射撃協会からの案内ではありません。
開催当日は強い雨予報。公式サイトでの告知もないなか「はたしてこんな天気で本当に鉄砲の大会は行なわれるのだろうか」と不安でした。そこで直接射撃場に電話をして聞くことに。電話に出たご婦人は大変お元気です。明日は猛烈な雨っぽいが大会はやるのかと聞く僕に「雨にも負けず風にも負けず元気にやっておりますよ!」「ただ、選手は当日参加なので何人くるのかはわかりません!」と元気に教えてくれます。何だか知らないけれど、やたら元気です!
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