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50代“負け組”3000人の共通点 人生の勝ち負けを決める基準とは?

収入、肩書、貯蓄……3つの“低い”が、負け組を決定づける

 3000人のアンケート結果は、人生の敗北感を突きつける負け組マインドは家族や健康、モテではなく、低収入、低肩書、低貯蓄という3要素だと示す。そして、この“新・三低”とも呼ぶべきマインドが生まれる分岐点が平均38.9歳であることも判明した。この数字について、健康社会学者の河合薫氏は次のように指摘する。 「成果主義が浸透しつつあるとはいえ、日本企業は入社すれば立ち回り方次第で、本人の能力がイマイチでも出世して勝ち組になるチャンスが与えられます。だからこそ、アラフォーまでは誰もが夢を見られる。一方、それを境にいかんともしがたい現実が見え始める。年下上司が現れ、会社に居場所がなくなり、セカンドキャリアの研修会に強制参加。出世の夢から急速に醒めるのがこの年齢です」  来年結成30周年を迎える人気バンドのミスターチルドレンは「未来」という曲の中で「今僕の目の前に横たわる/先の知れた未来を/信じたくなくて/目を閉じて過ごしている♪」と歌う。  もはや先の知れた未来に目を背けず、どう生きるかが負け組50代にならないために必要なのかもしれない。<取材・文/週刊SPA!編集部 調査協力/エコンテ 撮影/高橋宏幸 モデル/古川 順> 【荻原博子】経済ジャーナリスト 経済事務所を経て独立。家計経済のパイオニアに。著書に『老前破産』(朝日新聞出版)、『投資なんか、おやめなさい』(新潮社)など 【河合 薫】健康社会学者 全日空、お天気キャスターを経て東京大学大学院博士課程修了。最新刊は『残念な職場 53の研究が明かすヤバい真実』(PHP研究所) ※『週刊SPA!』5/15発売号「負け組3000人の共通点」より
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