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16歳で東大合格のカリスさん「負け組は他人の枠組みに従い、勝ち組は自分で枠組みを作る」

誰でも勝ち組になれる

16歳で東大に合格したカリスさん。”負け組”からの一発逆転で、リアル『ドラゴン桜』とも呼ばれる

16歳で東大に合格したカリスさん。”負け組”からの一発逆転で、リアル『ドラゴン桜』とも呼ばれる

 世の中には、勝ち組と負け組という二種類の人間がいる。たとえば、以下のような「社会的成功」を得た人は、形は違えど、勝ち組と言えよう。 ・SNSで豪華な生活を自慢するお金持ち ・昇進街道まっしぐらの上司 ・頭のキレる東大卒のエリート ・誰からも好かれる陽気な人気者 ・異性にモテモテの美男美女  そんな勝ち組の人間と自分を比較し、「生きるのがしんどい」と感じる人は多いだろう。僕自身もまさにそうで、長年苦しんできた。 「たまたま持って生まれた外見」「たまたま育った環境」「たまたま目覚めた才能」で全てが決すると思い込んできた。  そこから僕が心機一転し、勝ち組に成り上がれたのは、全て「一発逆転思考」のおかげである。  勝ち組と負け組を分ける、決定的な思考の違いは「要領の良さ」にある。負け組は既存の枠組みに疑問を抱かず従おうとするが、勝ち組は自らが勝てる枠組みを築こうとする。当然ながら、自分が苦手なことで評価されたら、誰もが負け組になる。  裏をかけば、自分が得意なことで評価してもらえば、誰でも勝ち組になれるのだ。  たとえば、お金を稼ぎたいのであれば、他の人と同じ場所で戦ってはいけない。自分が希少価値を発揮できる、澄み切ったブルーオーシャンを見つけるべきだろう。同じ能力を持っていても、業界や職種、企業によって得られる報酬は大きく異なるから。

自分の強みだけに集中して、人とは違う道を要領良く歩む

東京大学の安田講堂前にて友人と。右から3人目がカリスさん

東京大学の安田講堂前にて友人と。右から3人目がカリスさん

 その良い例として、メタルダンス・ユニットのBABYMETALが挙げられる。彼女たちが世界中の音楽ファンを魅了し続けているのは、単に歌やダンス、ビジュアルのレベルが高いからではない。 「アイドルとメタルの融合」という独自の枠組みを築き、その中でオンリーワンかつナンバーワンになったからだ。  同様に、ずっといじめや虐待を受けて育った僕が16歳で東大に合格できたのも、頭が良いからではない。高校に進学せず、ありったけの時間を全て過去問対策に費やすという、逆張り的な「一発逆転思考」を取り入れたからに他ならない。  与えられたレールの上を、不満を抱きながらも、なんとなく歩き続けるのは辞めよう。弱みが強みに変わる日は、永遠に来ない。弱みではなく強みだけに集中して、人とは違う道を要領良く歩んでいこう。  後ろではなく、前を向いて歩き続ければ、運命は微笑む。旅の始まりは自分で決められないが、レールからはみ出せば、旅の終わりは自分で決められる。
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失敗なんて存在しない
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