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ビーチバレーの魅力は美人アスリートを間近で堪能できるだけではない

人気選手を圧倒的な近さで観戦


 ところが、いざ訪れてみると大会の重みや顔ぶれの豪華さに比べて、とてものどかな雰囲気。観客から選手までの距離が非常に近く、表情まで見てとれます。さらに運営面でのセキュリティも写真撮影以外については非常に緩やかで、選手と観客が同じ道を通ってスタンドに入るようなところまで。

 インドアでは大きな体育館のスタンドから遠く眺めたような選手が、すぐ自分の横を歩いていき、その辺の水道で身体についた汗と砂を流しています。穴場競技では一般的にセキュリティの概念というのが薄いものですが、ビーチバレーはそのなかでもかなりののどかさです。

 あまりにのどかで、公園の売店でカレーを食べていたら、隣のテーブルで「さっきまで試合に出ていた選手たち」がコーチからめちゃめちゃ説教されている場面にも遭遇したほど。サッカー日本代表のハリルホジッチ前監督なら絶対に許さないであろう「チーム戦術の外部流出」が公園の売店で平然と行なわれていました。

 かき氷を食い散らかす子どもと、カレーをむさぼる僕に挟まれて、国内トップ選手がめちゃめちゃ説教されているというのは、なかなかに新鮮な体験でした。対戦相手に聞かれるよりは、売店の客に聞かれるほうがマシである……そんな高度な判断もあったのかもしれません。

 実際の試合でも、その近さ・のどかさというのはとても気持ちを盛り上げてくれます。まるでコンサートの最前列のような近さで見る選手のプレーはダイナミックで迫力満点。観客によるプレーの撮影は携帯電話のカメラのみOKというルールでしたが、スマホで撮っても豆粒にならない、圧倒的な距離感の近さです。

躍動する選手たちの姿が目の前に!

サブコートではフェンスにへばりついて観戦するスタイル

水着に入った企業名まで読める近さ!

立ち話みたいな感じで、その辺で始まる試合後の取材!

 ビーチバレーでは特に女子選手の水着について厳しい規定があり、基本的には「露出度を高くする」方向で定められています。選手が好んで着ているかはわかりませんが、「パンツのサイドの深さは7センチ以下」などと学校の校則とは真逆の考え方で、短くするほう短くするほうへと誘導しているのです。

 僕はもちろんそれを「エッチな目的ですね!」と解釈していたわけですが、改めて実戦でそれを見ると、エッチな目線を超えたリゾート感というものが広がってきます。南国リゾートのような雰囲気で競技をプロデュースしようとするなら、規程で縛りつけてでも大胆に肌を見せる水着がちょうどいい。

 ビーチでスーツを着ていたら違和感があるように、リゾート感あふれる競技会場では、むしろ「露出度が高い水着」のほうがカッコイイし、似合っています。大相撲だってほとんど尻が出ていますが、まわしの下にパンツをはいたら急にカッコ悪くなるじゃないですか。まさにその感覚です。

 その「ビーチリゾート感」を作るために、運営側もわざわざ白人のナビゲーターを用意しまして、スピーカーから洋楽を流しつつ、英語混じりのアナウンスで場内実況をするのです。常磐ハワイアンセンターばりに、リゾート感の演出にこだわった運営姿勢は、ここまで徹底するならエッチな意図も完全に包み隠せるな、という納得感があるものでした。

選手が座るベンチには渚のパラソルが広がる

場内実況もリゾート感満点のグラサン

タダの看板まで何となくビーチっぽい

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攻守の駆け引きが面白い!

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