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一流アスリートの観戦にチケットが不要! マラソン競技を東京五輪で120%楽しむコツ

~今から始める2020年東京五輪“観戦穴場競技”探訪 第61回~  フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営しているスポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。  今回はチケットうんぬんの心配はありません。行けば絶対に見られる、基本無料の種目・マラソンについてです。ご存じのとおり、マラソンは市街地で行なわれますのでチケットのもぎりなどはありません。スタート兼ゴール地点の新国立競技場に入ろうと思えば、チケットやら入場制限やらはあるのでしょうが、42.195キロのどこでもいいということなら基本無料・基本自由。ぜひ東京五輪を体験していきたいものです。  ですので今回は客入りや混雑具合の視察というよりは、コースの下見という気持ちでの物見遊山です。向かいましたのは2月25日に行なわれました東京マラソン2018。東京市街地で行なわれる日本最大級の大会は、まさに東京五輪のマラソンのようなもの。個人的にも例年観戦している大会ではありますが、「本番さながら」の気持ちで今年は臨むことにしました。  例年ですと、コース沿いの一ヶ所に拠点を定めて、そこを通過する選手を見送るのが常でした。銀座や浅草などの人気の観戦スポットは混雑が激しいので、日比谷や日本橋など少しズラしたところで見るようにしています。ただ、「東京五輪さながら」となればもう少し観戦体験をアップしていきたいところです。  そもそも五輪のマラソンと東京マラソンでは大きく異なる点があります。東京マラソンは3万5000人あまりのランナーが参加し、先頭から最後尾までは7時間くらい掛かる長丁場のレース。一方で五輪のマラソンで走るのはせいぜい150人くらいで、先頭から最後尾までの差は30分程度までしか広がらず、男女も別日の開催です。  つまり、東京マラソンは一ヶ所でボーッと立っていても7時間くらい応援を楽しめますが、東京五輪のマラソンでは同じことをすると30分くらいで観戦が終わってしまうのです。30分見て、満足できるのか。「さーて、ここからはスマホのワンセグで」などと素直に引き下がれるのか。それは無理な相談じゃないですかね…?  ということで、今年はマラソンランナーを追いかけることにしました。電車で。世界最速のランナーたちを、世界最高の公共交通機関で追いかける。本番へ向けた事前練習を兼ねて、東京マラソンのランナーたちと電車で勝負です!
マラソン競技を東京五輪で120%楽しむコツ

早朝の東京都庁、まずはスタート地点での応援から

東京マラソンではスタート地点周辺はランナーしか入れない

ということで、近くのコース沿いで待機

 すでに沿道にはたくさんの人。ランナーも3万人以上いますが、応援の人も負けずに多い。日本の人は本当にマラソンが好きだなと思います。僕自身も2014年の東京マラソンにランナーとして参加した経験があるのですが、どこまで行っても人・人・人で、とても励みになりました。もっとも最後のほうは疲れと足の痛みでグッタリしていたため、カップ酒片手に「もうすぐ美味しいビールが飲めるよ~」などと声を上げる沿道のオヤジに、「お前、もう飲み始めてんじゃん!」とイラッとしたりもしましたが。
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車イスマラソンの選手が駆け抜けていくのは一瞬の出来事
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