スポーツ

台場に完成した東京五輪会場の問題点。強烈な日差しが観客を襲う

~第73回~  フモフモ編集長と申します。僕は普段、スポーツ観戦記をつづった「スポーツ見るもの語る者~フモフモコラム」というブログを運営しているスポーツ好きブロガーです。2012年のロンドン五輪の際には『自由すぎるオリンピック観戦術』なる著書を刊行するなど、知っている人は知っている(※知らない人は知らない)存在です。今回は日刊SPA!にお邪魔しまして、新たなスポーツ観戦の旅に出ることにしました。

お台場に完成した東京五輪会場をさっそく視察

 今回はより本番に近い穴場感を探るべく、東京五輪・パラリンピックに向けて新設された競技会場を視察に向かいました。訪れたのはボート競技の会場としてお台場のさらに先にある埋め立て地に作られた海の森水上競技場。東京五輪のテストを兼ねてこちらで行われた世界ボートジュニア選手権の物見遊山が目的です。  電車などの引き込みはない場所のため、会場へ向かうためにはシャトルバスを利用せよとの運営側からのお達し。集合場所ではチケットを持っていない人のための臨時の券売所と、テント形式の入場ゲートが設けられています。さらに奥にはシャトルバスを待つためのテントが。運営側からの熱中症防止策への感謝と、思いがけずテントからあふれた観衆のにぎわいにより、早速全身から汗がふきだしてきます。

テントの下でシャトルバスを待つ穴場客の列(一部テント外ですが、ご了承ください)

運営がくれた冷却材と手ぬぐいで暑熱対策もバッチリ

 バスで揺られること20分ほど。クルマ用の太い道路で行く道のりは、「歩いていくのはキツイし、歩いて帰るのもキツそう」というもの。どこに連れて行かれるのか、ちょっと不安になる感じもあります。道中にはガスタンクやら石材置き場などがあり、さらに競技会場付近には巨大な風力発電用の風車も立っています。行楽地というよりは工業地帯。基本的に遊びに役立つものは何もありません。

つきました

 海の「森」とは名ばかりに、切り開かれた広大な土地にはお店もなければ木陰もありません。ボート競技用の2000メートルの水路の両サイドに、ただただ空き地が広がっています。岸辺にはわずかに草が生え、そこにいくつかの企業ブースが出展されているばかり。  近くに立っている風力発電機の持ち主であるJ-POWERさんは熱心に塩飴を配布し、サロンパスでおなじみ久光製薬さんは冷却剤などをアピール。しかし、この日の東京は好天に恵まれ、遮るもののない広大な空き地にさんさんと日光が降り注いでいます。観衆たちも「飴とか冷却剤でどうこうという次元ではない……」と休憩所として設けられたテントの下で肩を寄せ合って涼んでいます。暑いときに逃げ込むコンビニ等はこの地域にはないので、避難所はココしかないのです。テント内には「扇風機をつけていただけただけでもありがたい……」という感謝が広がっています。

日差しを避けて休憩

休憩所の扇風機は外向きに風を送る「排熱」仕様

簡易トイレが猛烈に暑そう

「事前に暑いって注意したからな!」と言わんばかりの貼り紙

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