経済効果ゼロの「首都高速日本橋地下化」景観回復のためにそれでもやるの?
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
1969年の計画から約半世紀――。高速道路研究家として長年待望してきた外環道千葉区間が開通し、ついに夢が実現したのですが、それよりも個人的な関心は、日本橋上空を覆う首都高の地下化に移っております。過去に何度か地下移設案は取り沙汰されてきましたが、いつの間にか実施が決定したことにビックリ。専門家として一言申し上げたく存じます

混雑緩和は皆無!日本橋上空を覆う“醜い首都高”地下化の効果はどれだけある?

外環道千葉区間は当初、高架構造の予定だったが、沿道住民による激しい反対運動が起き、1973年に事業凍結。1987年に当初の高架構造から半地下の掘割構造への変更が検討されはじめ、1995年にようやく決定した

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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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