開通したばかりの外環道千葉区間開通が生み出した新たな渋滞。その現実的な対策案を考える
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
6月2日に開通した外環道千葉区間。さっそく大きな威力を発揮している。高谷JCT‐三郷JCT間は、これまでの首都高C2経由の43分(昼間12時間平均)が、わずか15分に。首都高も、特に都心より東側の区間で交通量が減り、大きく渋滞が減少した。
最も交通量の減少幅が大きかったのは、C2の東側区間(調査ポイント:葛西JCT‐清新町出入口間)で、17%も減少。首都高で交通量が17%減ると、渋滞は4分の1かそれ以下になると考えられる(目安)。
C2東側区間は恒常的な渋滞路線だったが、昨年度末に小菅―堀切間内回りの拡幅(3車線→4車線)が完成したのと併せて、劇的な渋滞緩和が達成された。首都高の放射線である川口線や6号三郷線、湾岸線も、それぞれ交通量が数%減少。首都高全体の渋滞量も、2割程度減ったと推測される。やはり、環状高速の開通効果は絶大だ。
外環道千葉区間開通が生み出した新たな渋滞とは?
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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