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夏のゴルフは突然死のリスクが…その危険な理由とは?

 心身ともに不調が表れる夏バテ。涼しくなるまでの辛抱……と我慢してしまいがちだが、放置したがため、命に関わる大病を患うこともある。そんな“キラー夏バテ”のメカニズムとは!?
コース

持病を抱えた高齢者だけでなく、30~40代でも突然死に至るケースはある。甘い気持ちでコースに出るのは危険だ

スポーツ中の突然死は最多! 夏のゴルフが危険な理由とは

 熱中症などのリスクがつきまとう夏のスポーツ。なかでも恐ろしいのは、心筋梗塞や心不全などの症状が表れてから24時間以内に死亡してしまう突然死だ。  実は突然死がもっとも多いスポーツはゴルフ。激しく動き回るわけでもなく、むしろ夏バテ解消によいのでは? と思ってしまうが、元聖マリアンヌ医科大学の講師で、日本ゴルフ学会に所属する吉原紳氏は、そんな考えに警鐘を鳴らす。

グリーン上は外気温より6~7℃も暑い灼熱状態

「外気温が30℃だとすれば、ゴルフ場のフェアウェイは33℃から34℃になります。グリーン上はさらに暑く、36~37℃にもなる。また、18ホールをフルに回れば、4時間はかかります。その間、実際に打っている時間は3分程度と、かなり特殊なスポーツなんです。たとえカートに乗っても、1万3000歩から1万5000歩は歩きますし、気づかないうちに疲労が溜まってしまうんです」  実はさんざん歩き回ったあとに、集中して瞬発力を発揮するという心身ともに負担の大きい競技なのだ。ましてや、付き合いで回っているような素人ならば、時間も歩く距離もさらに増していく。  近年はAEDを設置するゴルフ場も増えているが、吉原氏はそういった医療設備も、まだまだ不十分だと言う。
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AEDが設置されている「場所」が大事
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