データ上では、やはりビール離れが進んでいるようだ。だが、これだけでは若者がビール飲まないかどうか、当然定かでない。そこで、若者が多く集まる「高田馬場」でリアルな声を聞いてみた。 　高田馬場にある大衆居酒屋に入った記者。ちなみに、取材のきっかけとなった件の発言現場にいた知人男性も同席。さっそく、4人組で女子会真っ最中だった女子たちに話を聞いてみる。話しかけると怪訝な表情だった彼女たちだが、例の「ビール古い」発言の顛末を語ると、爆笑しながら快く話をしてくれた。 「ビールは普通に飲みますよ～。最初の一杯だけですけど。私も古臭いんですかね（笑）」（21歳・女性） 「私もビール派です。やっぱり最初の一杯目はビールですよね」（21歳・女性） 「とりあえずビールっていうのは、私たち世代でも変わらないと思いますよ！」（21歳・女性） 　一方、ビールを飲まない側の意見も。 「単純に、味が好きじゃないです。最近はビールを飲まなくても白い目で見られることもないので、少しさっぱりしたチューハイを飲みますね。」（20歳・女性） 　別の団体にも話を聞く。 「ビールってお腹膨れるから嫌っす（笑）。飲んでも小ジョッキが限界っすね」（23歳・男性） 「むしろビールしか飲まないです（笑）。やっぱり、とりあえずビールって言うのは酒飲みの常識だと思いますが」（24歳・男性） 　飲まない派の意見も見られたが、若者がビールを古いモノと思っていないことが分かりひとまずホッとした。念押しの意味も込め、20代の男女100人に、「乾杯で注文するドリンクメニュー」のアンケートを実施した。 　アンケート結果は次の通り。 1.ビール 40％ 2.その他（ソフトドリンク含む）28％ 3.チューハイ・サワー 24％ 4.カクテル 22％ 5.シャンパン（スパークリングワイン）11％ 　生産率は下がれど、若者のビール離れが進むと言われようが、まだまだビールの権威は健在のようだ。若者たちのリアルな声を聞けたことで、すっかり溜飲を下げた記者。たとえ古臭いと言われても、今後もビールを飲み続けようと思う。〈取材・文／日刊SPA!取材班〉 【調査概要】アンケート調査方法：アイブリッジ（株）提供の「リサーチプラス」モニター（20～29歳男女）に対してアンケートを行い、その結果を集計したものです。調査期間：2018年10月12日　有効回答者数：20歳から29歳　全国の男女100名