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「皇族は黙っていろ」と切り捨てた輩が多数いる。その言論は正しいのか/倉山満

言論ストロング

11月30日(53歳の誕生日)を前に、東京・元赤坂の秋篠宮邸で記者会見される、秋篠宮さまと紀子さま。マスコミの報道は、小室圭氏の話題に終始したが……(写真/時事通信社)

「皇族は黙っていろ」と切り捨てた輩が多数いる。そいつらの言論は正しいのか

 日本国民全員に問う。皇室はロボットなのか?  かつて、宮沢俊義という極悪人がいた。東大法学部教授だった男だ。今の日本国憲法の解釈の根幹を考えついた人間である。曰く、「昭和20年8月15日に革命が起きた」「革命が起きて、天皇は主権者から象徴に叩き落された」「これを八月革命と呼ぶ」「八月革命により、日本は国民主権の民主主義国となった」と。  多くの日本人は民主主義を当たり前と思っているだろう。もちろん、民主主義が「政治は国民のために行われるべきである」との意味ならば否定する理由はない。しかし、宮沢が唱えた民主主義とは、「人民は君主を暴力により殺し、自らの権力を打ち立てるべきである」との意味である。同じ民主主義でも意味が全く異なるのだが、宮沢は言葉の意味を意図的に混用させて幻惑させた詐欺師だ。すなわち、日本人の大多数を「政治は国民のために行われるべきである」ならば構わないではないかと納得させる一方で、皇室を徹底的に貶めたのだ。  宮沢は憲法学の教科書に抜け抜けと書いた。「天皇は盲判を捺すロボットである」と。信念のかけらもない編集者なら、「盲はやめてくれ。せめて“目の不自由な人”と言い換えてくれ」と言い出す不適切な表現だ。実際、何度も「その表現はやめてくれ」と言われた。しかし、宮沢本人が言っている表現なので、変えようがない。出典を示すと、『コンメンタール 全訂日本国憲法』(日本評論社、1978年)74頁だ。戦前ならば即座に不敬罪で牢屋行きの表現だ。  宮沢の本音は、本当はフランス革命で人民がルイ16世をギロチンにかけて王政を廃止した如く皇室を廃止したいのだが、叶わなかった。だから、徹底的に天皇や皇族をがんじがらめにして、意に沿わぬことでも盲判を捺させるような屈辱を与え、留飲を下げたかったのだ。  歪んだ自意識だが、東大法学部の憲法学担当教授の権威は高い。小学生が受ける中学入試では日本国憲法の条文穴埋めは必須問題だし、大学入試まで東大憲法学に従って出題される。教員採用試験、公務員試験、司法試験と、日本国の主要な試験では憲法が必須であり、東大憲法学が通説である。つまり、東大憲法学の権威である宮沢が言ったことが、日本国で行われるあらゆる試験の正解なのだ。すなわち、宮沢俊義こそ日本国の教祖なのである。  戦後、麻原彰晃をはじめカルト宗教の教祖が現れた。しかし、そのすべてが、その影響力は自分の教団の信者に限定された。しかし、宮沢を教祖とする東大憲法学は違う。  教員採用試験に合格しなければ教師になれない。司法試験に合格しなければ、弁護士・検事・裁判官になれない。公務員試験に合格しなければ官僚にはなれない。いくら財務省が「我は富士山、他は並びの山」と威張っても、公務員試験に合格した後の話である。試験では宮沢が決めた正解を書かねばならない。  確かに公務員試験に合格した優秀な財務官僚は、他のすべての官庁に優越する。さすが「我は富士山」と豪語するだけのことはある。ただ一つの相手を除いて。
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財務省の「他は並びの山」の例外はどこ?
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