食べログにポエム調の投稿をする男に女子ドン引き…
言いたいことが言いにくい世の中。現実では口にできないことをブログやSNSなど、匿名性の高いネット空間でつぶやく人も多いかも知れない。だが、ふとしたきっかけでバレてしまうこともある。
それが普段の姿とギャップがあればあるほど、ドン引きされてしまうものだ。今回は、そんな3つのエピソードをお届けする。
N子さん(26歳・飲食店勤務)は彼氏(34歳・会社員)と付き合い始めて1年になる。ある日、彼氏がノートパソコンを開きっぱなしのまま、うたた寝していた。
「なにげなく画面をのぞいてみたら、食べログの口コミを書き込んでいる最中みたいで『へ~、彼ってそんなの書くタイプなんだ?』と思って読んでみたんですよ」
そこに書かれていた驚きの内容とは……。
<北風に吹かれながらトボトボと歩いていると、ふと空から白い妖精が舞い落ちてきた。俺の鼻をくすぐり、ブルッと震えながら振り返るとラーメン屋ののれんが。妖精にここで暖をとりなよ、と背中を押されている気がして店内へ……>
彼の書き込みにショックを受けるN子さん。
「うわ~、私が苦手な、ポエティックで自意識過剰な文章を書き連ねて結局、味の感想は二の次の使えない口コミだ! と思いました……」
とはいえ、彼にバレないようにじっくり検証しなくては、とN子さんはリビングに行き、自分のスマホで食べログを開くと、彼が書き込んでいたラーメン屋のページに飛んだ。そして、彼のアカウントをクリックしてみると……120軒ほどの飲食店の口コミを投稿しており、そのどれもが店の雰囲気や味が伝わってこない文章だったそう。
「食べログで、こういう口コミを見るたびに『こんな誰からも求められていない文章、一体どんなヤツが書いてるんだよ?』と思っていたら、こんな近くにいたなんて(笑)」
最初はドン引きしたというが、だんだん面白くなってきてしまい、今では内緒で彼の口コミを薄ら笑いでチェックしているそう。
食べログにポエム調の口コミを投稿する彼
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。
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