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「環境破壊・汚染を引き起こさない」が2019年の流行になる!?

 プラスチックゴミが海に流れ出し、小さな破片になっても分解されないまま海洋生物の体内に蓄積され、生態系に深刻な影響を与える「マイクロプラスチック汚染」がにわかに注目を集めている。 プラスチックゴミ そんななか、以前は技術が確立していなかったために加工・成形が難しかった植物由来の素材を原料にするプラスチック製品の商品化が本格化しつつある。いずれは土に還る「生分解性」だから環境負荷は少ない。さらに、プラスチックにこだわらず、紙製品に移行する動きも進んでいる。

環境破壊・汚染を引き起こさない代替品が流行!?

 衣料販売大手のH&Mは手提げ袋をすべて紙製に変更し、製紙会社が水分や臭いを漏らさず、リサイクルも可能な紙を開発するなどさまざまな試みが始まっている。  環境問題に詳しい「人と自然の研究所」代表の野口理佐子氏は、「スターバックスがプラスチックのストローをやめると宣言してフィーチャーされたものの、実は、海洋プラスチックの問題は30年ほど前から警鐘が鳴らされていました。いまはコスト高の代替製品も、大手の参入で安価になることが期待できます」と語る。
意外なものヒット予測

高効率で環境負荷が少ないということで注目を集めている、「石炭ガス化複合発電(IGCC)」。福島県いわき市などで建設中

 エネルギー革命も進む。発電効率が悪く、CO2を大量に排出する石炭火力発電の問題を克服した「石炭ガス化複合発電(IGCC)」が注目を集めている。  石炭をガス化して燃やすことで無駄になるエネルギーが減り、発電効率が一般の石炭発電よりも10ポイント以上高い50%近くで、CO2の排出量は石油火力発電並みに減少する画期的なものだ。福島県いわき市で建設中のIGCC発電所は、出力54万kWの本格的な商用発電で、近々試運転に入り、’20年度に運転を開始する予定だ。
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’19年に予想される環境関連の流行
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