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日本はいま深刻な“忍者不足”に悩んでいる!?

 ここ数年、忍者ブームが続いている。’17年には伊賀忍者の地、三重県の三重大学に国際忍者研究センターが設立された。また三重大学大学院人文社会科学研究科は’18年2月に「忍者・忍術学」を専門科目として導入、伊賀市には「国際忍者学会」も設立された。マンガやアニメの世界でも、忍者をテーマにしたものが急増している。
意外なものヒット予測

忍者ゆかりの地選出の議員で結成した「忍者議連」

外国人観光客の急増で“忍者不足”に悩む自治体も

 さらに’18年2月には、忍者ゆかりの地から選出された自民党国会議員が「忍者議員連盟」を結成、ブームに拍車をかけている。各地で忍術イベントなどを手掛けるN氏はこう解説する。 「このブームを後押ししているのは、外国人観光客の増加です。世界では『まだ日本には忍者がいる』と信じている人も多く、世界中から『忍者に会いたい』『忍術を学びたい』と来日する人も多いのです。忍者ゆかりの自治体は、これを町おこしに生かしたいと動き始めています。しかし急なブーム襲来で、忍者ショーなどのできる人材が足りず、『忍者不足』に悩んでいる観光地も多いようです」  ’19年は、さらにブームが加速するとN氏は予測しているという。 「今のところは欧米からの観光客が多いのですが、どの自治体も今後はアジアの人々にもアピールしていって、さらに観光客を呼び込もうとしています。また、忍者というと、伊賀や甲賀(滋賀県)などが有名ですが、実は全国各地にいたことがわかっています。今後、忍者研究が進んでいけば、新たな忍者の里がどんどん明らかになってくるでしょう」
意外なものヒット予測

18年に設立された国際忍者学会

― 意外なもの大ヒット予測 ―
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