信念を表現する格言は比喩が増えます。信念は思考よりも一段深い心の世界です。そこには本来形はなく、抽象概念を使うか、物に例えるかしかありません。それは他者の誤解を招き、客観的にはなりえません。しかし、そもそも信念は自分が行動するためにあります。主観を優先させましょう。 　ヘレンケラーは手に当たる水とwaterの綴りが結びついた時に、すべての物に名前があることを知りました。彼女はその日を「私の魂の誕生日だった」とさえ言っています。信念も同じです。心という形のないあやふやな世界の一つ一つを、信念として定義することで、行動は生まれます。 　問いは答えを引き寄せます。常に「とは？」と問いかけましょう。そうすれば、その答えを日常から見つけ出すことができます。「仕事とは？」「お金とは？」「恋愛とは？」「人間関係とは？」。自分の経験からオリジナルの格言を作ってみて下さい。そうして信念が増えるたびに、悩まずに行動できるようになります。 コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』（扶桑社）が発売中