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モチベーションは過去と未来から生まれる。未来ばかりを見てはいけない

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第86回

メンタルレコーディング 行動は過去と未来から生まれる。それがメンタルレコーディングのテーマです。

 洋の東西を問わず、古来から中庸の概念は重視されてきました。中庸とは両極端に偏らず、バランスを取ることです。アリストテレスはその例として、勇気は無謀と臆病の中間にあると説きました。孔子は「中庸の徳たるや、それ至れるかな(中庸の徳には至上の価値がある)」と説きました。「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という彼の言葉は、日本でもことわざとして知られています

 ところが、私たちは自分の人生に対してアンバランスになりがちです。過去を振り返らず、未来ばかり見てしまいます。漫画家やミュージシャンになりたい。一流大学や一流企業に入りたい。お金を稼ぎたい。異性にモテたい。有名になりたい。こうした願望について「どうすれば実現できるのか?」を考えて行動しようとします。この「未来のために、今なにをすべきか」という思考だけだと、実際には行動できません。

 これは理屈を語るよりも、現実を見れば明らかです。実現したい願望があるのに、そのために頑張れない。書籍や道具を買い揃えても、結局ほとんど何もしない。どう見ても願望はモチベーションになっていません。にもかかわらず、「夢や願望や目標を持てば、そのために頑張れる」という話が信じられています。

 これは誰もが悩まされたことのある問題です。誰でも「頑張れない私はなんてダメな人間なんだろう」と自分を責めたことがあると思います。しかし、原因はあなたの人間性ではありません。ポイントになるのは「自分の過去を振り返っているかどうか」です。

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いきなりプロ野球選手になろうとしても無理がる

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