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まず「信念」がなければどんな夢もかなわない

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第84回 夢 信念は主観的です。自分の体験に基づいて、「これはこういうものだ」と定義します。だからそれは必ずしも「正しい」とは言い切れません。他の人にとっては、そうではない場合もあります。かといって誤りでもなく、客観的な正誤の天秤では量れないのが信念です。  時には一人の信念が大多数の常識を覆して、広まることもあります。それが発明や発見、あるいは夢です。「人間が空を飛べるはずがない」のに飛行機が生まれ、「ただの神話のはず」のトロイア遺跡が見つかり、「お前がなれるわけないだろ」と馬鹿にされていた人間がミュージシャンになります。  言葉は事実を表すだけではありません。赤信号を見て「赤い」と形容するだけでなく、「赤」からりんご、口紅、フェラーリ、あるいは形のない「情熱」などを連想できます。そして、それが人を動かします。言葉はラベルの貼られた空き箱です。「夢」と言えば、そこに自分の夢が入り始めます。信念が未来を引き寄せるのです。  もちろんそのためには自分の過去と結びついてなくてはなりません。信念に客観的な正しさはありません。たとえ誰かが同意しくれたとしても、全員が同意することはありえません。だからこそ過去の体験を根拠にすることが、信念の必須条件になります。ギターを触ったこともないのにいきなりギタリストにはなれません。漫画を描いたことがないのにいきなり漫画家にはなれません。投資の経験がないのにいきなり全財産を注ぎ込んだら、その結果は明白です。  何かを成し遂げるのはとても不安定な道のりです。上手くいくかもわからないし、上手くいかないかもわかりません。上手くいくとわかっているなら安心できますし、上手くいかないとわかっているなら諦められます。そのどちらでもないから、人はああでもないこうでもないと悩みます。いわゆる紆余曲折です。  その曲がりくねった道を歩む拠り所は、自分の周囲を照らす信念という揺らめくローソクの炎だけ。それは時に強い風に吹き消されてしまうこともありますが、再び灯すこともできます。そのためにあるのが自分の信念を発見するメンタルレコーディングです。「どうすればうまくいくのか?」を考えるのが思考の役割です。そうした思考も大切ですが、その前に信念をはっきりさせる必要があります。
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