モチベーションはなぜ薄れてしまうのか? 自己啓発セミナーが麻薬である理由<魂が燃えるビジネス>
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるビジネス」とは何か? そのヒントをつづる連載第36回
「自己啓発セミナーに出てるときはモチベーションが上がるけど、翌朝にはすっかり元通りになってしまう。あの時の強い気持ちはいったいどこに消えてしまったんだろう?」
これはセミナーに限らず、自己啓発書を読んでいてもよく起こります。読んでいる間は「すげぇ、これで俺も成功者まで一直線だ!」とハイテンションだったのに、仕事に戻ったら仏像のような冷めた目線でルーチンワークをこなすだけ。あなたも似たような経験があるかもしれません。
この謎のモチベーション低下に対する私達の反応は二通りです。一つは「自己啓発なんてウソっぱちだ。宗教だ」と足を洗います。もう一つは「モチベーションが下がったのは自分が未熟だからだ。勉強が足りないからだ」と何十万円もするようなセミナーに再び参加します。失われた情熱を取り戻そうとセミナーに繰り返し参加する後者は、麻薬に溺れる中毒者にそっくりです。
しかし、そのような態度は本来の自己啓発ではありません。自己啓発とは文字どおり、「自己を啓(ひら)く」ためにあります。それなのにセミナーで他人の成功例を聞かされて、「私もあの人みたいになりたい。ここにいればそうなれるんだ」と思い込まされるのは、自己啓発とは正反対の態度です。しかも数十万円ものお金を出しているとなると「高い勉強代」では済まされません。そのお金でできるはずだった色々な機会を逸してしまいます。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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