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日本カーリング史上初のメダリスト・本橋麻里がユニフォームを脱いだ理由

 ’06年のトリノ五輪以降、「マリリン」の愛称で親しまれた冬季競技の新星は長らくカーリング界のアイコンであり続けた。3度の五輪、初のメダル獲得を経ても「まだ成功していない」と言い切る彼女。競技者としての休業を宣言した今、次に目指す先はどこにあるのか。人口3700人の町から世界への挑戦を続ける本橋麻里がその胸中を明かす!

今は期待感と緊張感が半々くらい

――まずは平昌五輪以降もロコ・ソラーレは充実したシーズンを過ごしたものの、2月に札幌で開催された国内最大タイトルの日本選手権で中部電力に敗れて、準優勝。一番いい結果ではなかったと思いますが、現在の率直な気持ちを教えてください。 本橋:反省だらけですね。結果に対しては、まずは中部電力さんが強かった。迷いなくプレーしていた姿が印象的でした。私たちはこの負けをしっかり分析し考えて、次に繋がる強化をしなくてはと思っています。 ――本橋さん自身は今回、選手でもコーチでもなく、ユニホームも着ずにチーム関係者として会場入りし、試合を見守っていました。 本橋:日本選手権に限ったことではないのですが、私がチームを法人化したのは選手が選手でいられる時間を充実させたいという狙いがあります。選手が全力でプレーできる環境を整えるためにアイス外のサポートに重心を置いてきました。そのためにどういうサポートをしていくか、どんな仕事を担うかは私の課題で、まだまだ試行錯誤の真っただ中です。 ――その一方で「中部電力が素晴らしいカーリングを見せてくれた」というコメントもしていました。 本橋:中部電力さんは「これでまた強くなるんだろうな」という怖さも感じています。新しく両角友佑コーチがついて、とても楽しそうにプレーしていました。ああいうときにチームは飛躍的に伸びるもの。3月16日から開幕する世界選手権でも多くの経験を積むでしょうし、今回、奪われてしまった勝利は彼女たちにとっての飛躍のきっかけになってしまうかもしれません。  ロコ・ソラーレでいえば、’15年のPACCトライアルでの勝ちがそれに当たるものでした。同様の急成長が起きるのではないかという緊張感は持っています。
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平昌はストーリー性の違いがあった
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