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震災から8年…津波から45人の命を救った神社が再建へ

諏訪神社

神社前の土地には復興記念公園を建設中

諏訪神社の再建こそが復興のしるし

 彼らにとって、諏訪神社の再建こそが、復興のしるしとなるのだ。 「毎年、神社では8月頃に神楽や盆踊り大会を催して皆で集まっていました。その神楽で舞いを披露してくれていた方は震災で亡くなり、津波被害を受けて両竹地区は災害危険地区に指定されて建築制限がかかるため、新たに住もうという人はいない。  もはや、地元の人が集まる神社ではなくなってしまいましたが、すぐ目の前に国と自治体主導で復興記念公園を建設中なんです。公園では慰霊祭をはじめ、さまざまな催し物が行われるでしょう。  かつて、そこに住んでいた人間だけでなく、多くの人が足を運んでくれる場所になる。そのとき、諏訪神社がまた多くの人に親しまれる神社になるといい」(同)  福島神社庁の丹治正博庁長によると「今も双葉町と福島第一原発のある大熊町に44の神社が取り残されている」という。その神社の合同分祭殿が復興記念公園の傍に建立される計画もある。小さな諏訪神社のすぐそばに各地で親しまれた神社が集い、人々のよりどころとなる日も近い。 ▼諏訪神社再建プロジェクト’19年11月竣工予定 3月7日、創建は都内でプロジェクトに関する記者会見を実施。費用は明らかにされなかったが、高台で大型重機を使えないため、3000万~5000万円程度かかると見られる。5月に地元の協力施工会社を選定し、6月に地鎮祭を行い着工。今年11月の竣工を目指す。神社の前で建設中の復興記念公園は’20年に一部利用開始の見込み
諏訪神社再建プロジェクト

創建は都内でプロジェクトに関する記者会見を3月7日に実施

撮影・取材・文/池垣 完(本誌) 写真提供/竹添 武 ※3/12発売の週刊SPA!今週の顔より
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表紙の人/ 土屋太鳳

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