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野放し状態のパチンコ・ユーチューバーと広告規制問題



すっかり様変わりした来場イベント


──全国的に来店イベントも禁止になりつつあるなかで、一部の規制が緩いと言われている地域に人が流れている状況だと思うのですが……。

木曽崇:一部の人気ユーチューバーが地方の店に来店して、オフ会の名目でファンと一緒に打ったりしてる。「この台よく出る」とか言って盛り上げてすごく賑わっているように見えるけど、結局あれは人気ユーチューバーのファンがキャラバンを組んで、延々とその人にくっついて各店舗を回っているだけなんですよ。本当は「イベントが無い日は逆に抜いてんじゃん」ってみんなが思わないといけないよね、って話。昔の芸能人が来るような来店イベントっていうのは、出玉とか期待せずに地域の人が来るものだった。でも今のパチンコ系ユーチューバーのキャラバンって、地域のリソースを食い尽くしてあちこち回るイナゴの大群みたいなもんだよ。

POKKA吉田:大阪なんて、去年の12月から事前・当日・事後のすべての告知を禁止したから、来店イベントやってもなんも集客効果を見込めなくなったよね。それに対して「厳しすぎる!」って声を上げるパチンコライターとか代理店の人って多いんやけど、お前らがバブルみたいに儲けられたのは’11年と’12年に警察が厳しく言ったから! それまでパチンコ屋が「月曜は◯◯の日」って嘘のキャッチコピーのチラシを空打ちしてたところに広告規制が入ったおかげで、出玉を示唆する代打としてお前らにお呼びがかかっただけなんやから。警察がパチンコホールに対して厳しくした結果として儲けたやつらが、「警察厳しいわ~」って言うのはナンセンス極まりないわ。今みたいなときこそ出玉系を示唆しない広告宣伝企画でちゃんとした広告代理店は頑張らないと。

──過的な効果であっても、そういったイベントに頼らざるを得ないお店の事情があるんですかね。

木曽崇:狭い地域商圏のなかで、減っていく客のパイを同業で奪い合っているだけなので。相手より先に潰れなかったら勝ち、みたいなところはあります。

POKKA吉田:すんごい費用対効果があるかはわからんけど、何も手を打たんよりは、誰かしら賑やかしで呼んだほうがスローな減り方になっているのかもしれないのよ。でもそれやったら、貴乃花親方とかが1時間くらいマイク持ってぼそぼそしゃべるだけでものすっごい人来ると思うわ。下手したら息子でもええかも。そんなん誰も「玉が出る」なんて期待して行かへんやろ(笑)。

 パチンコ業界に根強く残る、イベント問題はまだまだ続きそうである。

【POKKA吉田氏】
ぱちんこジャーナリスト。パチンコ業界紙『シークエンス』の発行人・編集長。近著に『パチンコが本当になくなる日』などがある。メーカーが主催するセミナーで講師も務めている。 Twitter:@POKKAYOSHIDA

【木曽崇】
国際カジノ研究所所長。日本では数少ないカジノ産業の専門研究者。近著は『「夜遊び」の経済学 世界が注目する「ナイトタイムエコノミー」』(’17年、光文社新書) Twitter:@takashikiso

構成/松嶋千春、野中ツトム(清談社)

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