雑学

年収380万円でも借金200万円→貯金600万円に。収入減したのになぜ貯められた?

 40代になれば、生活に余裕が生まれる……そう夢を描いていたが、人々の手取り年収は下がり続けている。年収400万円未満の“低所得おじさん”は増加の一途を辿るばかりだ。70歳まで働く時代に日本社会が抱える課題と当事者の生活に迫る。

渡辺さん

老後不安から節約にまい進。600万円の貯金が生きがい

…渡辺友和さん(仮名・44歳・独身)/会社員/年収380万円

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Q 一番の不安は?

体調や健康 28%
老後の年金 22.7%
給料が上がらない 24.7%
親の介護 6%
結婚できない 4.6%
その他 5.3%
不安はない 8.7%

都市部在住の43歳~55歳で年収400万円未満の男性300人にアンケートを実施
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 「一番の不安は?」という質問では、いま一番の不安について22.7%が「老後の年金」と答え、老後のカネを不安視する人は少なくない。小さな金属部品メーカーで総務を担当する渡辺友和さん(仮名)もその一人だ。

「10年前に離婚した当時は、マイホームを処分しても住宅ローンと相殺しきれず、200万円の借金を背負った状態でした。でも、月3万円の子供の養育費を払いながらでも貯金を600万円まで増やせました。ただ、零細企業で退職金も少ないため、年金以外の老後資金を定年の65歳までにどれだけ増やせるか。そこが悩みです」

「現在の会社の給料が低い」を低所得の理由に挙げた人は39%いたが、渡辺さんの給料は上がらないどころか、下がっているという。定年後の生活を気にするのも納得だ。

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Q 現在の所得に至った理由は?(複数回答)

会社の給料が低い 39.0%
非正規雇用だから 28.7%
転職して条件が悪くなった 20.7%
好きな仕事だが儲からない 20.7%
出世するスキルがない 18.7%
持病・病気離職の経験がある 14.3%
働くのが面倒だから 8.0%

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「働き方改革で残業がなくなり、毎月3万円あった残業手当がほぼゼロに。でも基本給は今までと同じままだし、やってられませんよ。収入が減ったせいで、今までの半分しか貯金に回せないんです」

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収入減にも関わらず、生活がキツくない理由

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