仕事

「生徒=お客」の学習塾、女性講師を困らせるセクハラ小学生も…

セクハラ三昧の男子小学生

「ある小学6年生の男のコが最悪でした。“エロガキ”なんです。あけっぴろげに下ネタを言う子は多少なりともいましたが、その子はセクハラムッツリ系。真面目ぶっているだけに陰湿でしたね」  こっそり体を触ってくるのだが確証はなく、特にセンシティブな問題のため注意できなかったという。 「教科書を覗き込もうと私が体を寄せると、必ず小指で胸に触れてくるんです。最初は気のせいと思い込もうとしましたが、無理でしたね。鉛筆を持ったまま小指だけ立たせるなんて、明らかに不自然ですもの」 セクハラ 相手は子ども。自意識過剰だと思われるのが怖くて、同僚たちには相談できず。一人でモヤモヤとした不快感に苛まされていた。 「中学受験に挑む子ですから、勉強はできるんですよ。はたから見れば良い子、出来る子。だから余計に厄介でショックでした。ひどい時には触るたびにトイレに行って、しばらく出てこないことも」  受験勉強追い込みシーズンに近づいた頃、A子さんは後輩の女性講師から相談を受ける。例の子がセクハラしてこないか? とのことだった。 「私は上司に報告しました。これから大事な時期になる。女性相手だと彼は集中できないから、男性講師に変えるべきだと提案。受け入れてもらい、誰も傷つけずに解決できましたが」  その後、A子さんは就職。今までに多くのトラブルを経験したが、対社会人ならば話せばすむことばかり。ほとんどが大したことではなかったと思っている。 「やっぱり子ども相手が一番しんどかったです。すぐに傷ついてしまいますし、大人以上に気を使ってやる必要があって。大人の困ったちゃんなんて、とことんビジネスライクに対処すればなんとかなりますからね」<取材・文/金井幸男> ― シリーズ・店員が語る困ったモンスター客 ―
編集プロダクション勤務を経て、2002年にフリーランスとして独立。GETON!(学習研究社)、ストリートJACK(KK ベストセラーズ)、スマート(宝島社)、411、GOOUT、THE DAY(すべて三栄書房)など、ファッション誌を中心に活動する。また、紙媒体だけでなくOCEANSウェブやDiyer(s)をはじめとするWEBマガジンも担当。その他、ペットや美容、グルメ、スポーツ、カルチャーといった多ジャンルに携わり、メディア問わず寄稿している。
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