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自衛隊員には失業保険がない。身体を壊して無収入になる悲劇

防衛省・自衛隊Twitter

防衛省・自衛隊Twitterより

定年退職する自衛官の再就職時にも失業保険を期待できない

 さらに、自衛官は50代で定年を迎えます。階級が上がるごとに定年年齢も少しずつ加算されて上がっていきますが、大半の自衛官は50代前半で定年となります。  その他の仕事よりも早すぎる定年時にも、失業保険に入っていないために失業手当は出ません。50代での就職はかなり厳しいものがあります。  でも、年金受給にはまだ時間がありますから仕方ありません。  自衛隊から再就職先に提示される職種は、警備や運送など体にはキツイ仕事も多いようです。新しい仕事になじめず、一度の就職では再雇用先が決まらない人もいます。その間、自衛官にはその生活を支える失業保険はありません。私たちは50代の元自衛官たちに預貯金や退職金や若年給付金を費やしながら仕事を探す苦労をさせていることに気づかなければなりません。  失業保険には限りがあり、ずっともらえるわけではありませんが、自衛官は様々なシーンで失業する可能性が高い特殊な公務員です。失業保険に入るにはそのコストがかかりますから、その人の都合に合わせる必要はあるかと思いますが、彼らに報いるためにそれくらいは国がやってあげてもいいのではないでしょうか。年金受給まで働ける他の公務員と、年金受給前に確実に失業する自衛官を同じ扱いにするのは、あまりにオカシイです。<文/小笠原理恵>国防ジャーナリスト。関西外語大卒業後、広告代理店勤務を経て、フリーライターとして活動を開始。2009年、ブログ「キラキラ星のブログ(【月夜のぴよこ】)」を開設し注目を集める。2014年からは自衛隊の待遇問題を考える「自衛官守る会」を主宰。自衛隊が抱えるさまざまな問題を国会に上げる地道な活動を行っている。月刊正論や月刊WiLL等のオピニオン誌にも寄稿。日刊SPA!の本連載で問題提起した基地内のトイレットペーパーの「自費負担問題」は国会でも取り上げられた。『自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う』(扶桑社新書)を上梓

自衛隊員は基地のトイレットペーパーを「自腹」で買う

日本の安全保障を担う自衛隊員が、理不尽な環境で日々の激務に耐え忍んでいる……

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