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GW行った気分に…世にも珍しい観光地・ウズベキスタン「船の墓場」リポート

歴史博物館もある

 ここまで来たのならぜひ行ってみたい場所があった。そこは近代的な建物の歴史博物館で、ムイナクの歴史資料館であり、アラル海環境博物館でもある。  博物館の前で車から降ろされ、運転手が「ちょっと、ここで待っていてくれ」とどこかに行ってしまった。暇なので博物館の中を覗いてみるが誰もいない。なんでだ?    待つこと15分、運転手が30代の女性を乗せてきた。どうやら彼女が博物館のスタッフで、客が来たから連れてきたようだ。どこまで長閑なのだろうか。  館内は二階建てで小さく、1階はかつて漁業や水産加工で栄えたムイナクの歴史などを説明している。
ムイナクが栄えていた頃の写真

ムイナクが栄えていた頃の写真

 水産加工の缶詰類や当時の生活などを伝えている写真がある。思わず、食い入るように見てしまう。筆者が先ほど歩いた砂漠地帯には豊富な水があったのだ。なにか信じられない事実を見せつけられたようだ。だが、英語表記がないので細かいところがわからない。
缶詰

博物館にあった、ここで作られた缶詰

 その他の展示物は魚の標本や動物の剥製などがあり、2階は当時の生活を伝える絵画がある。  博物館の見学が終わり、お腹が減ったので地元のレストランに行き、アラル海で採れた魚を食べることにした。
素揚げ

素揚げ。最初は心配していたが、美味しかった

 魚は大きく、素揚げして食べたのだが白身魚で淡泊、かなり美味しかった。運転手に聞くと、この魚は少し離れた場所のアラル海で採ってきたものだそうだ。
この魚を食べた

この魚を食べた

 こうして著者は満足してムイナクを後にした。読者の皆様も一般的な観光地に飽きたなら、船の墓場のような、観光客が少ない場所にも足を運んでみることをおすすめしたい。<取材・文/嵐よういち> 【嵐よういち】 旅行作家、旅行ジャーナリスト。著書の『ブラックロード』シリーズは10冊を数える。近著に『おそロシアに行ってきた』(彩図社)がある。人生哲学「楽しくなければ人生じゃない」
旅行作家、旅行ジャーナリスト。著書の『ブラックロード』シリーズは10冊を数える。近著に『ウクライナに行ってきました ロシア周辺国をめぐる旅』(彩図社)がある。人生哲学「楽しくなければ人生じゃない」
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