途上国でも時速250km!新幹線に迫るウズベキスタンの快適高速鉄道の旅
―[道路交通ジャーナリスト清水草一]―
「高速鉄道と言えば日本の新幹線が世界一!」と信じている日本人は多いだろうが、現在はそうでもなくなっている。表定速度(停車時間を含めた平均速度)による世界ランキングでは、中国、フランスに続いて新幹線は現在国別第3位(東北新幹線 大宮-仙台間)。あの脱線事故隠蔽事件のあった中国に、今はもう完全に負けているのだ! そして驚くべきことに、中央アジアの途上国ウズベキスタンにも高速鉄道が開通している。
最高速は時速250km。時速320kmの東北新幹線よりは遅いですが、時速260kmの北陸新幹線には迫っている。ウズベキスタンが時速250kmで列車を走らせてるって、日本人的にはかなりビビるっしょ? 今回それに乗ってきました。
この列車、名前はアフラシャブ号(古都サマルカンドの古名)。ウズベキスタンの首都タシケントからサマルカンドまで、約300kmを2時間余で結んでいる。
タシケント駅で列車の写真を撮ろうとしたら、「駅の中は原則撮影禁止」と聞いてガーン。この国、テロを警戒してなにかと警備が厳しいが、鉄道も撮影禁止なのか……。実際にはOKされましたけど。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1325217
朝7時30分発のアフラシャフ号は、定刻ピッタリに発車。到着はなんと定刻よりちょっと早かった! 早着するなんて日本の新幹線を超えてるやんけ! 運行本数が少ないからできることだけど。アフラシャブ号の車両は、スペイン・タルゴ社製の「タルゴ250」。さすがにウズベキスタンには自主開発できませんね。ウズベキスタンに日本の新幹線が売り込んだという話も聞かないが、どうだったのでしょう。
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1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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